施餓鬼法要 | 吉祥院 ~茨城県石岡市で約900年続く真言密教の寺(お寺ブログ)~

吉祥院 ~茨城県石岡市で約900年続く真言密教の寺(お寺ブログ)~

茨城県石岡市にある真言宗豊山派の摩尼山吉祥院です。
ふるさと茨城路百八地蔵尊霊場第九十一番札所に指定されており、
開山約900年の歴史を持つ由緒ある寺です。
境内の四季折々の風情や仏教について、幅広い情報を発信するお寺のブログです。

以前からこのブログでも触れていますが

当山がある地域では、

8月中旬がお盆です。

 

お盆には、

お寺ではいくつかの行事が行われます。

そのうちのひとつが、

「施餓鬼(せがき)法要」です。

よく、「お施餓鬼」と

呼ばれていたりします。

 

お施餓鬼は

お坊さん数名~数十名によって

行われる法要です。

そのお寺に属する檀家の方々が

参列します。

 

 

仏教には、全ての存在は

様々な因縁によって成り立っているという

「縁起」という教えがあります。

 

よって、ある存在の死も

ある存在の生と関係している

と考えられます。

これが、輪廻です。

 

そして、輪廻には

思い通りにできない苦がまとうと

考えられています。

人になるか、動物になるか、

自分自身では決められないからです。

 

つまり、輪廻とは、

迷いの世界そのものと考えられています。

 

 

迷いの世界は6つあります(六道)。

 

●地獄

悪人が過酷な責めを受け、苦を味わう世界

●餓鬼

飢え渇きに苦しむ世界

●畜生

人間以外の生き物に変えられ、苦を受ける世界

●修羅

怒りに満ち争いが絶えない世界

●人

人間が住む、苦に満ちている世界

●天

最も恵まれた世界

 

この6つのうち、どの世界に属するかは

それまでの業によると言われています。

 

それまで良い行いをしていれば

天や人の世界に存在できます。

そのため、仏教では善業を積み重ねるため

様々な行事をしているのです。
 

 

さて、話は戻りますが、

施餓鬼法要とは、六道のうちの餓鬼にいる

無縁仏などの精霊を供養することで、

善業を積むという行事です。

 

檀家の中でも役員さんを筆頭に、

無縁仏に供物を備え供養します。

もちろん、僧侶も同じくです。

祭壇を設け、供物を備え、

祈りを捧げます。

 

また、新盆の方々も

施餓鬼法要に参加する場合が多いですが、

 

それは、ご先祖様が供養する際

餓鬼の精霊に邪魔されないよう

餓鬼の精霊を供養するため

といわれています。

 

 

ですから、

このブログをご覧になっている方で

お寺の施餓鬼法要に参加される方は、

是非、餓鬼に苦しむ存在の供養を

心の片隅において

参加して頂ければと思います。

 

それが餓鬼の供養につながり、

皆様の縁起につながるはずです。