実は多く存在しています。
「ありがとう」もそのひとつです。
お釈迦様は、
人間に生まれてくることの難しさを弟子に説明する際、
「盲亀浮木の譬え(もうきふぼくのたとえ)」
についてお話ししました。
盲亀とは盲目の亀のことで、
浮木とは海に浮かぶ丸太のことです。
果てしなく広がる海の底に住む亀は
100年に一度水面に顔を出します。
一方、丸太は
果てしなく広がる海の上を
徒然なるままに漂っています。
また、丸太の中央には
亀の頭が入るほどの穴が開いています。
盲目の亀が100年に一度水面に顔を出す際、
たまたま亀の上に位置する水面に丸太があり、
丸太に開いている穴に亀の頭が入る・・・
そんな難しい確率で起こる事象よりも
私たちが人間に生まれてくることは難しいこと。
奇跡の連続で、有ることが難しいこと。
お釈迦様は、そう弟子たちに伝えました。
この教えの「有り難い」が
今日の「ありがとう」の由来となったと言われています。
今日は母の日です。
この「有り難い」奇跡により産んでくれ
今日まで育てててくれた、
そんな感謝の意を
「ありがとう」の言葉に乗せて
伝えてみてはいかがでしょうか。
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