広島太郎 | かものはしの口遊〜くちずさみ〜

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島根から札幌に来て18年目。相方、娘に猫(雌)も加わり、居場所が徐々に奪われていく様子を口遊みます

広島の友人から電話がきました。 「広島太郎が生きてたよ~~!」 ……… すいません、それがどれだけスゴいことなのか、元島根県民にはよく分かりません。 とりあえず噂に聞いた「広島太郎」 広島の人間なら誰でも知ってるというらしいが、ここ数年はその存否が確認されず都市伝説とさえ噂された広島太郎。 それがどうやら広島市内を歩いておるのが目撃されたらしい。 いわば、トナカイの引くソリに乗ったサンタクロースを実際に目の当たりにした時のような衝撃だったのでしょう。その興奮の度合いから伺えます。 わしも伝説上の人物だとばかり思っておりました。実在したんじゃのぉ。 ということで広島太郎。 広島で知らない人はいないくらい有名らしいが、島根では知ってる人はごくわずか。とても隣県とは思えません。 それほど、島根と広島の間の交通網が発達してないということでしょう。 …誰ですか?島根って広島の隣だったの?なんて言った人は。 いいでしょう。かかってらっしゃい。 そんな訳でわしも広島太郎に関してはあまり知りません。 なので友人に話を聞いてみると、すごいお金持ちですごい大学を出た人で、今はマントを羽織って空き缶をたくさん連ねたものを引きずって歩いてるらしい。 …よく分かりませんね。 書いててもよく分かんねぇもん。 ただ、浮浪者とは一線を画しておるようで、いわば仙人のような存在らしい。 ちなみにこの場合、亀仙人は除外して考えてください。世間一般で見られる仙人です。 そんな風貌なので本通を歩いていても一目で分かるというらしいが、まぁ空き缶引きずってれば誰でも気付く気はしますが。 何しろ親から子へと語られているという広島太郎。 そりゃ相当のジジィかのぉ…と思って聞いてみると、オッサンらしい。 ただ昔に比べたらフケたとか。いったいいつから注目されてるんだ広島太郎。 あれだけ広島に遊びに来てたのに見たこと無かったの?とか言われたが、わしが遊びに行っても週に一度か二度である。 そんな頻度でしか現れない広島太郎に遭遇しておったら、死亡説など出ないと思います。 だいたい、死亡説などアテになりません。 志村けんだって生きておったではないか