当院では犬の避妊手術・去勢手術の際は、

TBAという項目を必ず測定しています。

 

TBAは総胆汁酸という血液血液検査項目で、測定する目的はただ一つ。

 

門脈シャントという先天性疾患を早期発見するためです!


 

門脈シャントとは、肝臓に関連する門脈という血管の異常です。

先天性疾患ですが、早期に治療すると完治します。

 

しかし治療が遅れると、最悪の場合は肝不全などを起こし中年齢で命にかかわります。

 

この病気が怖いのは、「見つけに行こうとしないと見つからないこと」です。

若いころは無症状のことも多く、基本的にはTBAを測定しない限り早期発見は出来ません。

 

反対にTBAを測定するとかなりの確率で発見できます。

したがって、私は避妊・去勢手術の手術前検査の項目にTBAを加えています。

 

当院は避妊去勢手術を年間250件程度実施していますが、

年に2-3頭の割合で門脈シャントを発見できています。

 

避妊去勢手術の手術前検査は、人間の幼児でいうところの3歳児健診みたいなものです。

今回のテーマである門脈シャントを含めて、様々な先天性疾患を見つけるチャンスです。

しっかり検査をしてもらいましょうね!


 

※こちらの記事はあくまで私の考えですので、その点ご理解ください。それぞれの獣医師の考えで、TBA検査をされない先生も多くいらっしゃいます。