モルモットの去勢手術をご紹介します!


モルモットの去勢手術には、犬猫とは異なるコツがあります。




そのコツとは、ずばり、鼠径輪(そけいりん)の封鎖です!上差し


精巣は、鼠径輪を通じて、お腹から陰嚢にぶら下がっています。

下のイラストの緑が鼠径輪という穴です。
この穴を通じて、お腹と陰嚢は繋がっています↓


ところが!モルモットは他の動物に比して、鼠径輪が大きいのです!


去勢手術で精巣を摘出すると、鼠径輪がぽっかり穴になります。


注意術後に陰嚢の中に、腸管が落ちて嵌ってしまうことがあります。これを陰嚢ヘルニア といいます。


陰嚢ヘルニア では腸が締め付けられ、最悪の場合は腸管が壊死して、致命的な状態になります!↓


従って、モルモットの去勢手術では、総鞘膜という精巣を包む膜(イラストの青い膜)を除去します。このようにすると、鼠径輪が封鎖でき、陰嚢ヘルニア になりません。


この鼠径輪の封鎖こそ、モルモット去勢手術の最大のポイントになります!上差し


Pちゃんは去勢手術希望で来院されました。



モルの精巣は体格の割に大きいです


レーザーメスで切開して、精巣を露出します↓


精巣の血管はシーリング装置で閉じます↓



そして最大のポイントがこちらです。

総鞘膜を剥離して、閉じてしまいます↓



手術の傷はこの通り↓


麻酔から覚ましていきます


Pちゃんお疲れ様でした


去勢手術は簡単な手術と思われがちですが、動物種の特性により術式は異なるのですニコニコ