オス猫の飼い主さんへ!

 

「尿道閉塞」と言う言葉を知っておいて下さい!!

 

これから冬の時期に多く、非常に重要な病気です。

長い記事ですが、是非お読みくださいね!

 

<オス猫と尿道閉塞>

ほぼオス猫にしかない病気が、尿道閉塞です。

 

尿道閉塞は尿道(おしっこの通り道)が詰まってしまうことです。

 

尿道閉塞を起こすと、おしっこができなくなります。

 

おしっこができないと、3日で死にます。本当です。

 

<なぜ尿道閉塞を起こす?>

 

下の図を見て下さい。

雄猫の尿道は、おちんちんの先端部で急激に細くなります。

出口付近に至っては、針穴ほどの太さです。

 

 

膀胱炎を起こした時の炎症産物(剥がれ落ちた細胞など)や、

膀胱結石が尿道の先端部に詰まりやすい構造になっています。

 

反対に、メス猫は尿道が太いので、ほとんど尿道閉塞にはなりません。

 

<症状は??>

 

下記の場合、オス猫では緊急事態だと思って下さい!

 

夜でも、夜間病院に行ってください!!

明日まで待とうはやめて下さいね!!注意

 

おしっこが出ないのは、動物にとって最大の苦痛ですからね。

 

①  おしっこが出ていない、少ない

②  トイレでずっと踏ん張っている、何回もトイレに行く

③ 食欲がない、吐いている

 

<尿道閉塞の治療法>

 

多くの尿道閉塞は、カテーテルを通すことで除去できます。

詳しくはこちらの記事をご覧ください。

 

 

しかし一部の子では、外科手術が必要になります。

カテーテルが通らない子、尿道閉塞を何回も起こす子が対象です。

 

<会陰尿道造瘻術>

 

会陰尿道造瘻術(エインニョウドウゾウロウジュツ)という手術を実施します。

 

ユニークな手術法で、「男の子を女の子っぽくする手術」です。

 

どういうことかというと、

「尿道が細いから詰まるんだよね?

じゃあおちんちんを切って、太い尿道の出口を作ってあげよう」

 

という発想です。

 

ピンクの細い尿道部(おちんちん)を切って、

 

 

太い青い尿道部をお尻に縫い付けます。

 

お尻側から見るとこのような感じ

 

尿道が太くなったので、これでもう閉塞することはありません!

 

実際の手術写真はこちら↓

 

丸印がおちんちんです。

 

手術から1ヶ月後の写真です。

新しい尿道口が綺麗にできています。

まるで女の子みたいですよね?

 

この手術は非常に繊細な手術で、難易度は高いです。

 

<まとめ>

 

オス猫の飼い主さん!

 

おしっこの異常は絶対に見逃さないで下さいね!!

 

明日にしようと思わず、すぐに病院へ行ってくださいね!!!