昨日(9月4日)の午後、私たちの住む近畿地方を直撃通過していった台風21号。あんなに恐ろしい台風は、生まれて初めてでした。
雨戸を締め切った家の中にこもり、震えているしかなかった。外からは猛烈な風の音、家全体が揺さぶられる感じ、時折、バリバリ!ベリベリ!ガッシャ〜ン!何かが破壊され飛び散り、何処かにぶつかる音。そして、停電の闇。
時期的に、まだ残暑厳しい折、普段なら頰を優しく撫でてくれる風に心地よさを感じる時期なのに…。

例えて言うなら、
何時もは優しい父(風)が、ある日泥酔して帰って来て荒れまくり、卓袱台をひっくりかえすわ、モノを投げるわ、母(家)に往復ビンタくらわすわ、私たち子供は押入れ(雨戸を閉めた家)に引きこもって、ブルブル震えてるのみ。
そんな台風でした。

嵐が過ぎ去った夕方…幸い我が家は無事電気は復旧。でも、地上波TVは映らない。ご近所と共同アンテナを利用しているので
まぁ、待っていればそのうち映るでしょう。地上波の報道番組など見られなくても、今はネットで知りたい情報は得られるので、それほどアタフタする事もない。その点は、有難い時代。

だけど…駅前の商店街、マンション群、信号機まで、一切機能が停止。お巡りさんが笛を吹いて交通整理をしてた。もちろん、道路は大渋滞。

一夜明けた今日(9月5日)…。依然、駅前一帯の停電は続いていた。ここらあたりで、一番建物の被害が大きかった所↓
二階の壁は?天井は?
吹き飛ばされて、あたりに飛び散り、今は瓦礫の山となって、歩道を塞いでいます。

停電は深刻な問題。飲食店の冷蔵庫の中の食材は全てアウト。電動シャッターのお店は、中に入る事すら出来ない。スーパーもコンビニも営業できない。

そして何よりかわいそうだったのは、ここ最近に連続して駅前に建てられた高層マンションの住人たち。電気がなくて困るのは、どことも同じだが、エレベーターが動かないのは、高層階の人たちにはキツイ。その上、地上から高層階まで水を汲み上げるポンプも作動してないから、停電に加えて断水まで!夜になると「ここらへんの銭湯ってどこにありますか?」と尋ねて来られる方も…。その銭湯自体も営業できているかどうかわからないけど、とりあえず場所だけは教えてあげた。あと、トイレも大変だろうな。高層マンションって、安心なようでいざという時に不便なんだな。

夜7時の商店街。まるで、どこかの発展途上国の街。実際にはもっと真っ暗。ブラックホールに吸い込まれていくような怖さ。

関西電力さん…きっと不眠不休で頑張ってくださってるのでしょうが、停電地域はうちの街だけでなく、近畿一円、すごい数。全面復旧の見通しは金曜日を目指すとのこと。大丈夫かなぁ。

早く街に明かりが戻って来ますように…。