昨夜、夕食後…
片付けてしまわなきゃならない仕事があって、
自室でパソコンに向かっていた時のこと。
茶の間のテレビから聞こえて来たのは
耳を疑うようなニュース…
「ちびまる子ちゃんの作者、さくらももこさんが…」
最後の方、よく聞き取れなかった。
「何か賞でもとった?それとも何かのイベントのお知らせ?」
それくらいに思ってた。
仕事を片付けてから、そのままパソコンで
「さくらももこ」と検索してみた。
まさか…訃報だったとは…。

ちびまる子ちゃんのアニメ放送が始まった頃、OLだった。
技術職だったので、スケジュール的に
かなりキツい時もあり、
女ながらに深夜残業、休日出勤とかもしてた。
それでも仕事が好きだったから、そんなに苦にもならなかった。
でも…日曜出勤の日には、
どんなに上司に「もうちょっと残って」
と頼まれても…
「明日、代休とってもいいから」
と言われても、
ちびまる子ちゃん、始まりますので
と、言ってさっさと帰った。
今から思えば…
何だ?そのふざけた理由は。

その後、結婚…妊娠…長女出産。
帝王切開だったので、
普通の人より長い入院。
授乳時間や、回診時間、
家族やお見舞い客との面会時間以外、
ヒマを持て余していて、
ふらりと行った廊下の談話スペース。
ちびまる子ちゃんのコミックスがあった。
「おお!これはいい!」と
読み始めたものの…
ダメ!!面白すぎて、笑えて、笑えて、
お腹の傷が開きそう!!痛い痛い!!
でも、面白い!!でも、痛い!!
あのコミックスを、あそこに置いとくのは反則。

長女、3歳のとき、
コジコジの放送が始まった。
依然ちびまる子ちゃんも放送中だったが、
まだ就学前の長女にとっては
小学三年生のちびまる子ちゃんは
まだまだお姉ちゃんの話。
それより絵本の世界の延長のような
メルヘンの国のコジコジや
その仲間たちの話の方に夢中になった。
ただ…ちょっぴりシュールで
面白奇妙な世界で、
その後の人格形成に少しばかり
影響を受けたかも…。
エンディングに流れる「ポケットカウボーイ」に合わせて、
真面目くさった顔で
キャラクターと同じ動きで踊ってた。

すっかりヲたく娘に育った娘たち
(長女ばかりか次女までも!)
現在うちにある、おびただしい数の
コミックスの中で、
絶対売ったり処分したりしては
ならないのは…
↓この3冊


「さるのこしかけ」「たいのおかしら」etc
数あるエッセイ集も見つけては読みました。
さくらももこさんが編集長をしていた
雑誌「富士山」も購読してた。
その中で紹介されていた
大阪梅田のラーメン屋「まんねん」には
年に数回、無性に行きたくなるし、
同じく雑誌で紹介されていた
フランスの腕時計ブランド「ピエール・ラニエ」の
さくらももこコラボデザインの
限定販売モデル。
あまりに可愛くて、思わず購入。

↑この時計を腕に、
うちの姉妹たちは高校受験に臨みました。

月日が経って、ますますメジャーになっていったちびまる子ちゃん
私たちの年齢も、生活スタイルもどんどん変わってきて、
今は毎日曜日の夕方、
家族揃ってテレビの前に集まることも
なくなったけれど…
さくらももこさんの描く世界は
常にそこにあるのが当然のように
私たちのそばにあった。

ももこさんは…
不思議生命体コジコジになって、
メルヘンの国に行ったのかな?
今頃、半魚鳥のジローくん、
雪だるまのコロスケくん、
ハレハレくん、ジョニーくん、
ゲランやドーデスたちと
ふわふわぁ〜っと、
楽しく暮らしているのかな?

きっと…そうだよね。