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2017年 アメリカ
ニューヨークで写真家として活動している黒人のクリス(ダニエル・カルーヤ)は、週末に恋人の白人女性ローズ(アリソン・ウィリアムズ)の実家に招かれる。歓待を受けるが、黒人の使用人がいることに違和感を覚え、さらに庭を走り去る管理人や窓に映った自分を凝視する家政婦に驚かされる。翌日、パーティーに出席した彼は白人ばかりの中で一人の黒人を見つける。古風な格好をした彼を撮影すると、相手は鼻血を出しながら、すさまじい勢いでクリスに詰め寄り……

最近ハマっていて、よく聴いてる「大阪の一般人によるpodcast」で、昨年秋に紹介されていた映画。パーソナリティの柴ケンさんが超オススメされていたので、「見たい!見たい!」と思っていたのが、やっと
レンタル解禁になったので早速視聴。柴ケンさんの紹介だけでなく、いろんなレビューサイトでもほぼネタバレになっているのだけど、それでも「そのネタバレをこの目で確かめたい!」…と思ってしまうような映画です。興味のある方は「大阪の一般人によるポッドキャスト」第294回「もう見た人だけのための『ゲットアウト』解説」を聴いてみてください。
ホラーなんだけど、どこかホラーらしくない。オカルト要素はナシ。スプラッターなシーンはあるにはあるけど、本当に一瞬。むしろどことなくコミカル…。なのにちゃんと怖い。その怖さは「よくよく考えてみたら、コレめちゃめちゃ怖いやん!」という種類のもので、画面から直接与えられる怖さではなく、見た者が自分の頭の中でじわぁ〜っと怖さを作りあげていくように誘導されるようできてる。しかも、序盤から中盤まで実は真相を匂わせるヒントを絶妙に散りばめてあって、終盤に入ると「あ〜あの時のアレはこういう事だったのか!」と謎が解けていく小気味よさ。例えネタバレしてても、見たくなる理由はここにあり。
黒人差別がテーマなのかといえば、必ずしもそうとは言えない。出てくる白人たちは黒人の丈夫な肉体や、優れた身体能力を欲しているわけだから、むしろ黒人リスペクトな一面もある。
こんな映画を手がけた監督ジョーダン・ピールはどんな人なのか?黒人なの?白人なの?プロフィールを調べてみたら…「アフリカ系アメリカ人の父親と、イギリス系の祖先を持つ白人の母親のもとに生まれる。」ですって。な〜るほど!しかも、コメディアンの顔も持ってる。またまた、な〜るほど!

本当に、語り始めるとキリがないわ。語り合える相手が欲しい〜!超オススメです。