息子は11歳。145cm。
そう小さいとは思わないが、息子より背が低い同級生はあまりいない。
みんな150cmくらい。160cmを超えている子もいるし、大きい子は170cmという子も。
生まれた時は44cmだったんだから、よく成長したもんだと思う。
夫は179cm、私は156cm。
夫は友だちの中で一番低く、私に至ってはオーストラリアにいる限り極小。
娘もあまり大きくなく。
私の目からみると普通だが、義姉(夫の実兄の妻)に、小さい小さいと言われ続けて一時爆発した時もあった。
現在8歳で、125cm。
夫や周り曰く、スポーツ選手を目指していない女の子はいいんだそうだ。若干小さくても。
日本にいたらここまで言われなかっただろうか。もう、小さい小さいは聞き飽きた。小さかったらダメなんですか？と言いたくなる。
スポーツ選手は、第二次性徴期でどこまで伸びるかで将来が決まるかのようなことを言われたり。思春期を迎えるまでにある程度伸びていないと、頭打ちだと言われたり。
息子も参加している陸上クラブの、一学年下の子で、三段跳びを10m近く飛ぶような子がいる。100m走もハードルも他を寄せ付けない。だけど、親の背がそう高くなく、本人も大きくなく、第二次性徴期を迎えたら、グンと大きくなった子に抜かれると言うのだ。いや本人は言わない。周りがヒソヒソと言うのだ。ジェラシーか。
日本の実家近くにJ2のチームがある。
一度興味本位で、そのチームのウェブサイトからジュニアの申込書を見たことがある。本人の身長体重とともに、兄弟の身長、両親それぞれの身長を書く欄があった。なんのため。
Jリーグの選手で最近こちらでも話題になった人がいる。
中川寛斗選手。
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/中川寛斗
身長155cmの現役Jリーガー。
ポジションはMFで、6年生の時に身長は息子の現在の身長より15cmほど低い。治療を勧められたが、本人の意思で行わなかったらしい。
小さくてもプロで活躍できることを証明し、小さい子たちに夢を与えたかったんだとか。
MFとしての動きは、同じくあまり大きくないが世界的にも有名なイニエスタやシャビを研究して学んだらしい。
この話をしたところ夫に、
じゃあ、この選手の身長があと20cm高ければ、もっとすごい選手になっていたのでは？ と言われたが。そうじゃないよ。
平均的な平凡な体格だったら、逆にここまでクレバーな選手になっていなかったのかもしれないよ。
彼曰く、彼の長所は身長なんだ。
身長とサッカーのことをググっていたら、ここに行き着いた↓
いいことが書いてある。
MFは大きくなくてもいいそうだ。
メッシ、イニエスタ、シャビ、カンテ。誰もが知ってる名だたるMFたち。
ついでにSBも小さくてもいいそうだ。
なるほど、だから息子はSBが回ってくることもあるのか。
今日の練習でコーチに、ボールを持っていてもいなくても、一番足が速いのは息子だと言われていた。今のチームではね。
トップスピードでドリブルしながら、ウィングで使えると思ってもらいたかったんだとか。大きい子に負けないものが一つはあると言うのが、今の自信。
スポーツ選手として成功するには、サイズよりも重要なものがたくさんあるように思う。