入院生活~公衆電話の話が重すぎました~ | 明日は新しい一日!~私の膀胱がん日記~

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ある朝、突然の血尿。翌日には膀胱癌と診断されました。

2022年1月にTURBT1回目。
2023年1月に再発。7月にTURBT2回目+抗がん剤。10月に再発。
2024年8月にTURBT3回目+抗がん剤。

がんのこと、日常のことなどを綴っています。

食事が終わって、ベッドに横になっていると、廊下から話し声が聞こえてきました。

 

実は、廊下には公衆電話が置かれていて、それが、私が入院した部屋のドアの真向かいで、お声がまるまる部屋に響いてくるのでした。

 

換気をよくするため、ドアは開けたまま。

閉めるわけにはいかないので、お話に付き合うしかありません。

 

聞き耳を立てずとも、大きな声で話されるので、丸聞こえです。

 

しかもお話の内容が、相手を責めたり、時には激高したり…

 

お話は2時間以上に及ぶこともありました。

 

長く入院されている方のようで、ほかの方は慣れているのか、看護師さんまで、見て見ぬふりで、大声で話すその女性に「声が大きいですよ」と注意する人はいませんでした。

 

うらみつらみを長々と聞かされて、私は、このままではノイローゼになってしまうかも、と入院初日に落ち込みました。

 

けれど、夕食後の電話で(一日に何度も電話をかけています)その女性は声をあげて泣いていました。

 

「だからさぁ、たのむよぉ~。もうさいごだからさぁ。」
 

その方は、もう治療のしようがないと、医師に言い渡されていました。

誰も文句を言わなかったのは、明日は我が身と、皆が思っていたからかもしれません。