当地(三重県)では、朝から雨模様ですが、

「ぬるい」というのが、朝、車から降りたときの感想でした。

薄手のジャケットをしまわずにおいて正解でした。

ただ明日からは、空気が一変して寒くなるようです。

 

さて、お客様からは日々、労働者派遣に関する書類の確認依頼を頂きます。

そに中の「労働者派遣個別契約書」「就業条件明示書」などに記載される

「派遣先責任者」「指揮命令者」「苦情の申出を受ける者」について、

今回は取り上げます。

 

この3者は、いずれも派遣先において、派遣法上選任が義務付けられています。

 

派遣先責任者は、派遣先における派遣労働者の就業管理を一元的に行い、

適正な就業を確保するために選任されます。

その選任にあたっては、次のような派遣先責任者の職務を的確に遂行することが

できる方を選任することが望ましいとされています。

 

①労働関係法令に関する知識を有する者

②人事・労務管理等について専門的な知識又は相当期間の経験を有する者

③派遣労働者の就業に係る事項に関する一定の決定、変更を行い得る権限を

有する者

 

なお、派遣先責任者講習の受講は義務とはされていませんが、受講すれば

上記に該当することができると考えられます。

 

派遣先責任者は主に次のような役割を担います。

①労働者派遣法や派遣契約の内容、労働基準法などの規定に関する周知を

指揮命令者や関係者等へ行う

②派遣可能期間の延長通知に関すること

③派遣先における均衡待遇の確保に関すること

④派遣先管理台帳の作成、記録、保存及び記載事項の通知に関すること

⑤派遣労働者から申出を受けた苦情の処理に当たること

⑥安全衛生に関する連絡と調整にあたること

⑦その他、派遣元事業主(派遣会社)との連絡・調整に関すること

 

指揮命令者は、派遣先で就業している派遣労働者に対して、
業務の指示を与える者です。

派遣労働者の業務を把握し、実際に現場で直接指示を出す
いわば上司的な役割を担います。

業務指示のみならず、時間外労働の管理など就業状況の管理・調整も

行います。

 

苦情の申出を受ける者は、文字通り派遣労働者からの苦情を受け付ける

申出先となる人です。

派遣労働者が派遣先でトラブルに巻き込まれたり、不満を感じたときに

「どこに言えばいいのだろう?」とならないように、

就業条件明示書に「苦情の申出先」が予め記載されています。

 

以上、それぞれの役割などをみてきましたが、ここからが本題です。

今回のブログタイトルにもあるとおり、兼務が可能かをみていきます。

 

まず、派遣先責任者と指揮命令者の兼務は可能です。
別々に選任することにはなってはいますが、派遣法上、兼務を禁止する規定は

ありません。

派遣先責任者には上記のとおり様々な業務があり、指揮命令者と兼任すると

目が届かないことも出てくるかもしれませんので、別々な方を選任することが

望ましいかとは思いますが、派遣法的には問題ありません。

 

次に、派遣先責任者と苦情の申出を受ける者の兼務も可能です。
派遣先責任者の職務には「派遣労働者から申出を受けた苦情の処理に当たること」

も含まれていますので、問題ないものと考えられます。

 

しかし、指揮命令者と苦情の申出を受ける者の兼務は望ましくないとされています。
苦情やトラブルの中には、指揮命令者に関するものも含まれてくると想定されます。
当事者が苦情処理担当者となることで、事態を悪化させることにもなりかねません。

また、そもそも本人に申し出るのは難しいかと思いますので、

そのような取扱いになっています。

実際に確認させて頂く書類で、この両役職が兼務になっているパターンが、

多くみられますので、ぜひご注意ください。

 

馬

先週日曜日ジャパンカップ、世界の名騎手の独壇場となりました。

上位入線7頭中、実に6頭が外国人騎手。

勝ったヴェラアズール、馬が強いのはもちろんですが、

やはりライアン・ムーア騎手さすがです。

最初の1000m通過タイムが、61秒1の平均よりやや遅いペース。

前残り(スタートから前につけた馬がゴールまでいくこと)の恐れもある中、

4コーナーまで11番手くらいにつけ、最後の直線。

外に出したいところですが、内の経済コースでじっと脚をため、

1頭分あいたスペースを絶妙に割って入り、見事に差し切りました。

 

今週は、舞台を中京に移して、ダート(砂)のチャンピオン決定戦。

チャンピオンズカップ(GⅠ中京競馬場ダート1800m)が開催されます。

注目馬は、グロリアムンディ(牡4歳)です。

この馬、先週注目馬に上げたヴェラアズールと戦績が似ています。

ヴェラアズールは、デビューから16戦ダートのレースを走っていましたが、

目立った成績を残せずにいました。

ところが、芝のレースに転向するや大活躍、わずか6戦目でGⅠホースになりました。

 

一方、グロリアムンディは、デビューから6戦芝レースを使うもパッとせず。

ところが、ダートに転向するや4戦4勝。

次のアンタレスステークス(GⅢ)を僅差の2着。

前走は、GⅠ宝塚記念に挑戦も12着の大敗ですが、これは芝のGⅠなので参考外。

ダートにおいては底を見せていない、まさに逆ヴェラアズール!

そして、鞍上はまたも世界の名手、ライアン・ムーア騎手

期待しかありません。

 

GⅠチャンピオンズカップは、12月4日15時30分発走です。

※いつもより少し時間が早いので、ご注意を