パンフ「朝鮮映画を知るために」は朝鮮を知るためにも便利 | 朝鮮問題深掘りすると?

朝鮮問題深掘りすると?

初老の徳さんが考える朝鮮半島関係報道の歪み、評論家、報道人の勉強不足を叱咤し、ステレオタイプを斬る。

既に一度ブログでも紹介しましたが、いま名古屋駅近くのシネマスコーレで「朝鮮映画週間」が行われています。朝日新聞の地方版に記事が出たようです。

http://ameblo.jp/khbong/entry-10404225069.html



意外と好評のようで、正月には朝鮮の餅が配られ、プロ、セミプロの歌手による公演などのイベントも催したようです。そのイベントを記録したDVDが贈られてきたのでさっそく観ましたが、全50席の客席がほとんど埋まっており、順調に進行しているようです。そういえば7月に横浜で映画週間が行われたときには、「朝鮮の映画について」をはじめ文化交流の重要性、日本のTV局による朝鮮映画の著作権違反問題などについて講演が行われたりしました。

http://ameblo.jp/khbong/entry-10294666744.html



ところでこの「朝鮮映画週間」は、北朝鮮の映画著作権を預かっているカナリオ企画(小林正夫代表)がそれぞれの映画館館主と協力して展開しているイベントで、横浜、名古屋に続き、来月26日からは大阪の映画館で展開する予定だと言います。



映画週間は現在法廷で争っている問題、つまり北朝鮮の著作権を認めない日本テレビとフジテレビを相手に、著作権の国際条約であるベルヌ条約に基づいて訴訟を起こして知財高裁で勝訴し、いま最高裁の判決を待っている小林氏が、このことをより多くの人々に知って貰うことで、日朝間の歪な関係を文化交流によって少しでも早く正常な関係に変えて行きたいという願いを込め、一つの文化運動として展開しているものです。



そのカナリオ企画が北朝鮮映画に初めて接する映画ファンのために、「朝鮮映画を知るために」と題したパンフレットを制作しました。管理人にも送られてきたのですが、内容がとても充実しています。



パンフレットは18ページで構成されていますが、上映される映画の紹介ではなく、北朝鮮の映画の歴史を4ページにわたって簡潔に整理して、それぞれの時期の秀作を紹介しており、朝鮮映画の歴史全体を俯瞰することができるように編集されています。



また映画製作のバック・ボーンである北朝鮮の社会全体を紹介しており、北朝鮮に対する基礎的な認識を持たせてくれる道案内として利用できるように編集されています。判りやすく簡潔に書かれており、写真もふんだんに使われているのでる、現在の朝鮮を知るためのとても便利なパンフになっています。そのせいか売れ行きもよく(一部700~800円の間で地方の特徴に合わせて設定して販売しているようです)、販売部数も増え続けているようです。



ただ出来上がりが遅れて、名古屋での映画週間の最終日の二日前、つまり13日から販売したので、少々残念な気もします。ただし大阪での映画週間では当初からお目見えするのでよければ一度手に取ることをお勧めします。



またもし読者の方の中で、パンフを購入したいと思う方がおられましたら、管理人にお知らせください。連絡が取れますから。