/TeaCupより>訓読みと翻訳と字義 | 漢字論原点回帰4 (ameblo.jp)/
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iceberg
氷山
빙산
айсберг
冰山
Eisberg
glacimonto
isfjell
isberg
💻ijsberg🌍
現代英語では「山」がmountainと呼ばれ、これは古フランス語から。また、「氷山」がicebergで、bergだけでも「氷山」を意味するようになっている。 フランス語では「山」がmontagne[mɔ̃taɲ]、「氷山」がiceberg[ajsbεrg]。 英語とフランス語で語彙が交換されている。 /#外来語/
中国語では「冰」bīngと「山」shānで「冰山」bīngshān。
日本語では「山(やま)」は和語であり、「氷山(ヒョウザン)」 は漢語。訓読みだと「氷山」は「こおりやま」になるが、日本で「こおりやま」というと地名の「郡山」になる。
朝鮮語の場合、山を意味する固有語は「메」meだが、今では漢字語の「산」sanの方が優勢か。「빙산(氷山)」bingsanは漢字語。 「氷山」は「얼음산」eoreum-sanとも呼ばれる。日本語に直訳すると「こおり(こほり)サン」になるか。一種の湯桶読みである。
「얼음」eoreum(氷)は「얼다」ēolda(凍る)の名詞形である。日本語の「こおり(こほり)」が「こおる(こほる)」の連用形から派生した名詞であるのと似ている。
「冰山」bīngshānに対する「빙산(氷山)」bingsanは中国語のingが朝鮮語でもingになっている珍しい例。
英語ではmountainがフランス語からの外来語で、icebergが英語固有語。
英語のmountainという単語の故郷のフランスでは「山」がmontagneで、「氷山」はicebergであり、英語から借用されている。
語彙の交換の結果、英語でもフランス語でも「山」を意味する単語(mountain、montagne)がラテン系で、「氷山」を意味する単語(iceberg)がゲルマン系という結果になった。英語のiceは古英語のīsからで、初出は12世紀以前。
ドイツ語では「山」がBerg、「氷山」がEisberg。
オランダ語では「山」がberg、「氷山」がijsberg。
ドイツ語とオランダ語では「氷山」の中で「山」を意味する部分が、単独の「山」と同じ語彙になっている。
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〔2022年(令和4年)8月〕