★車庫・本社機能がある伊太祁曽。「たま電車」は定期点検中で不在

伊太祁曽にも行ってみた。貴志までの途中駅列車交換不可のため、本数から考えると、反対ホームには交換列車がほぼ必ず来る。

和歌山電鐵 2270系(うめ星電車)

↑「うめ星電車」から下車する人、乗車する人、両方とも多い。
運転士も乗務交代となる。行路としては単純なもので、伊太祁曽~和歌山の往復か、伊太祁曽~貴志~和歌山~伊太祁曽(またはこの逆)である。

和歌山電鐵 2270系(2274編成)

↑反対ホームの貴志行きは、南海色の2274編成。貴志川線からこの塗装色がなくなるのは、そう遠くないだろう。次にどんな電車が登場するのか楽しみだ。

和歌山電鐵 伊太祁曽駅

和歌山電鐵 伊太祁曽駅

↑伊太祁曽は、車庫がある。営業に就いていない車両はここに止まっているのであるが、「たま電車」だけなぜか見かける事がなかった。
公式には「たま電車」は点検のため2016年11月まで営業に就かないとしていた。
世間一般的には「点検」で通じてしまうが、鉄道の事が詳しい人に言わせれば、それは「全般検査」等のクルマで言う車検に相当する検査を実施していると言う事が想像できる。
しかし、伊太祁曽の車庫には検査中の「たま電車」がいない。見えない場所にあるのかもしれないが、和歌山電鐵の規模を考えると自社でやる事が難しいので、他社でやってもらっている可能性もあるだろう。

★「いちご電車」は実用重視?!のシンプルな車内

和歌山電鐵 2270系(いちご電車)


和歌山電鐵 2270系(いちご電車)

↑17:15発の和歌山行きは、伊太祁曽始発の列車。
先ほど甘露寺→大池遊園で乗ったのと全く同じ「いちご電車」であった。

和歌山電鐵 2270系(いちご電車)

和歌山電鐵 2270系(いちご電車)

↑「うめ星電車」や「おもちゃ電車」と比べると、車内はかなりシンプル。座席は種車のものがベースで、木の座席になっていないのが特徴。ピンポイントで「いちご」を強調。
この日は土曜日であったが、人の動きは激しい。伊太祁曽ではそんなに多く乗らなかったが、停車する駅では必ず乗車がある。少ないながらも下車があるが、お客の目的地は和歌山なのは言うまでもない。
着実にお客が増えている証拠で、”脱クルマ”とは行かないが、「公共交通の存在感」はしっかりと示している。
和歌山~伊太祁曽では途中数駅で交換可能であるが、全てで反対列車があり、相手側が来るまで1~2分待つ。ゆとりのあるダイヤである。

★曲線の田中口は和歌山市中心部からやや外れる

普通ならば和歌山まで”通し”で乗車して良いのであるが、それだと面白くないので、1つ手前の田中口で下車。
和歌山~田中口の距離は0,5kmしかないので、十分歩ける。

和歌山電鐵 田中口駅

和歌山電鐵 田中口駅

↑緩く曲線になっている。JRきのくに線もわずかながら見えて、225系が和歌山駅に入線していた。

和歌山電鐵 田中口駅

和歌山電鐵 田中口駅

↑駅の出入口は甘露寺に似ている。ホームを出ると道路まで広いスペースがあり、ここを抜けると道路。「生活道路」となっており、車幅は広くない。交通量も多い。