初再呈示
- テーマ:
- 自分に向って
ぼくに「絶対神」がいるとしたら、それはぼくの自尊心である。この命ずる力は全宇宙より強い。この強さを感じるかぎり、ぼくにはいかなる恐れも無く、覚悟があり、強く、平然としていられる。この自尊心に、ぼくは覚悟してなりきろう。
ぼくは、自分の自尊心を肯定した上でなければ、ほかのどんなものも受け入れない。この一点において、ぼくはいわば狂的である。この狂性にぼくはなりきろうというのだ。
どうかんがえても、ぼくにはそれより生きる路はないのだ。この世がどうそれに応じようとも。逆にいうと、この覚悟がないと、ぼくはこの世で生きとおすことができない。
平静で謙虚にぼくはこのことを宣明する。 ほかの者にぼくはこの宣明を奨めない。だからほかの者もじぶんの尺度でぼくを判断してはいけない。ぼくに正しくついてこれる者はすくない。 小人には小人の方便があるからそれに従ったほうがよい。 それがすべてだと思うな。