応援消費 | NPO法人鎌倉ファイナンシャル・プランナーズ
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自分が何気なくやっていた行動に名前がついていることを最近知りました。


それが「応援消費」。


その起源は2011年の東日本大震災、

そして昨今のコロナ禍においても再び注目されている消費行動で、

困っている人やお店を支援するためにお金を使うことを指しているそうです。


寄付とは違い、お金を直接渡すのではなく、商品やサービスを購入することによって支えるということなので、ふるさと納税やクラウドファンディング、いわゆる「押し活」なども応援消費に含まれるといわれているようですが、私の中の応援消費はそれらとは違う感覚を持っています。

私が初めて応援消費的なことをしたのはやはり東日本大震災の時。

両親が東北出身で親戚もいることから、当時は本当に心臓がつぶれそうな思いで状況を見守っていました。

 

東北に行けたのは震災から約4か月後、祖母の13回忌の時でした。

仙台駅ではいつも定番のお土産ばかりを買って帰っていたのですが、その時は壊滅的な被害を受けていた沿岸部の水産加工会社がやっとなんとか少しずつ生産を再開し、手作りのラベルを貼ってお土産売り場に出していた商品に目が留まりました。

 

ついさっき地震で波打った道路や橋、ねじ曲がって崩れたお寺の鐘楼などを見てきたばかりでしたので、さぞかし大変だったのだろうと思い、いくつかの水産加工品を買いました。

今思えばそれが「応援の気持ちから出た消費」、まさに応援消費だったのかなと思います。


実はその時に真空パックに入った「鯖の味噌煮」を買ったのですが、

それが思いがけずもの凄く美味しかったのです。

黄金色のふんわりしっとりとした鯖の身、

ちょうどいい甘みとすっきりした生姜の風味が効いた味噌味、

食べた瞬間「こ、これは…?!」と衝撃が走りました。

それ以来仙台に行く度にその鯖の味噌煮を探しているのですが

どうしても発見できずにいます。
そんな衝撃的な体験があってから、

「今までよく知らなかったけど、困っているようだったら買ってみよう」という消費が始まったように思います。


どこかの生産地が、生産者が、お店がお困りだという情報は、

今やネットを見ていればわざわざ探さなくても流れてきます。

どこかの生産者さんが「困っている」という情報を発信すると、

そこをよく知っている方々が情報を拡散させてくれます。

おそらくそういうところは良い商品を、長く作り続けてきたのでファンがいるのだと予測され、ある程度の信頼が担保される(私の中で)ので、あとはもう一度直接生産者さんのサイトを訪れて確認をし、

信頼しても大丈夫だと思えば商品を購入します。


今まで買ったのは、お酒、お米、魚、果物、お菓子の詰め合わせ、ケーキ、クッキーなど。知っているメーカーさんの商品を購入したこともありますが、大半は今まで食べたことがなかったもの。

「思ったより美味しくなかった」というものはほとんどなく、鯖の味噌煮で感じたような「新たな出会いの衝撃」を味わえるものが大半です。


応援消費は生産者やお店の方がお困りになられている状況に共感して、商品を購入することではありますが、それだと「かわいそう」という気持ちが主な動機のようで、私自身としてはなんとなく好きになれません。

先にも述べたように応援消費は「今まで知らなかった美味しいものとの出会いの場」だと思っています。

こんな美味しいものを生産しているところが潰れてはいけない!

私に美味しいものをこれからももっと食べさせて!という

あくまでも食いしん坊で自分勝手な動機で消費する、

それが私が知らず知らずのうちに続けていた応援消費でした。


FPはさまざまな節約をご提案することも多いですが、

今後も応援消費にはサッとすばやくお金を出して、

わずかではありますが経済を回すお手伝いをしていきたいなあと思っています。

 

Luna piena