今日も福島県いわき市から、こんばんは!

チャレンジ社労士です。



メラメラ炎のチャレンジ中メラメラ

チャレンジ1

<毎週土曜日に、ブログをエントリーする。>

・本日クラッカー5回継続中ううっ...ただし、2日遅れ


チャレンジ2

<10週間で10kg体重を落とす。>

・「これまでの経緯」:9/16(78kg)→9/21(77kg)→9/28(76.8kg)

 →10/5(76.0kg)


・「4週目目標」74kg

・「土曜日の結果」75.7kgううっ...4週目失敗ううっ...



チャレンジ3

<論文完成まで毎週5pのペースで入力する>

・「これまでの経緯」:1週目6p→2週目0p→3週目1p


・「4週目目標」5p:累計20p

・「今週の結果」1p:累計8pううっ...4週目失敗ううっ...



【そこにいたのはドーベルマン②】


ドーベルマンとタケシ君のいるところまでの距離は、

25メートルくらいあった。


多くのメンバーは、マサイより先着していた。


誰もが、どうしていいかわからないようだ。


困ったことに、その時その場には、

先輩はいたが全員が女性だった。

その中には、ふだん男女平等にうるさいフェミニズム系の

人もいたが、林から出ようとしなかった。

男性はいたが、全員が後輩だった。


みんなの目がマサイに向けられていると感じた。

マサイが呼ばれた意味も、わかっていた。

何を期待されているかも感じていた。


もう1つ困ったことに、マサイは動物好きで映画好きだった。


ドーベルマンと聞いて、ピーンと来ない人もいるかも

しれないが、その殺傷能力のため軍用犬として使わ

れることもあるとマサイは知っていた。


さらに、「ドーベルマン・ギャング」と言う映画を見たことが

あったのだ。銃の代わりにドーベルマンを使って(犬笛で

指示)、銀行ギャングを行うストリーだ。ということは、ドー

ルマンは、銃と同じくらい銀行員を脅す効果があるとい

うことだった。


つまり、そのときドーベルマンの恐ろしさを1番わかって

いるのは、マサイだったに違いない。


マサイは、動物が好きだが、苦手でもあった。

ドーベルマンどころか、普通の犬でも怖かった。

だから、道をあるいていて、その先に野良犬や放し飼いの

犬を発見した時は、回れ右をして遠回りしたりもした。



どうする?


と思う間もなく、1歩広場に踏み出していた。

自分でも驚いた。


となると2歩目を踏み出すしかない。

回れ右をするくらい恥ずかしいことはないから。


2歩。


大丈夫。脚は、震えていない。


3歩。


ドーベルマンは、見ないことにした。

見ると怖いから。


ゆっくり、ゆっくりと歩を進める。


ただタケシ君だけを見つめて歩く。


マサイは、静寂の中にいた。


みんなが息を殺して見ている。


背後に目はついていないが、全身で感じた。


また1歩。タケシ君に近づく。


自分が緊張すると、犬に伝わる。

だから、リラックスを心掛けた。


口笛を吹くような気軽さを装って歩いた。

もちろん実際には吹きはしない。

犬が近寄って来ると困るから。


タケシ君のところまで、もう少し。


ドーベルマンの息遣いが聞こえてくる。


ドーベルマンは、いない。見えない。


と、自己暗示をかけることにした。


やっと、タケシ君に手の届く距離まで来た。


タケシ君は、まだ泣きやまない。

犬も唸ったりしていない。


タケシ君の後ろに、そっと回り込む。


マサイは、両腕をタケシ君の脇の下に差し入れる。


そして、しゃがまず立ったままの姿勢で、タケシ君を

頭上に持ち上げ、肩車した。


いつもタケシ君がせがんでくる方法だ。


普段の遊びが役に立った。