報告があります。
この度、ベルギーとオランダの国境に近いドイツのアーヘンという街に本拠地を置くクラブ、
アレマニア・アーヘンに入団することになりました。
現在トップチームは4部、セカンドチームは5部に属しています。
2年前まで2部リーグにいて、数年前には1部ブンデスリーガにもいたドイツでも伝統と歴史のあるクラブです。
僕はまず5部リーグのセカンドチームからスタートすることになります。
初めてドイツに来た3年半前のことを思うと、「まさか自分がアーヘンの一員になるなんて!」というふうに思ったりもします。
今回はいろいろとこの移籍までの経緯や、自分の胸の内を正直に綴ろうかと思います。
昨シーズンが終了した昨年6月からの7か月間、僕は所属先のない無所属の選手でした。
次の所属先は決まっていませんでしたが、シーズン終了の6月いっぱいで当時所属していたSF Troisdorfを退団させてもらいました。
「もっと上に行きたい!」
という思いからでした。
特にGKの移籍というのは簡単でないことはわかっていたし、
最悪半年無所属になる可能性もその時点で覚悟していました。
それでも、
「このままここにいてはいけない」
という思いが何よりも勝っていて、それ以外の選択肢は僕の中にはありませんでした。
ですが、
自分の意志でそう決断したものの、実際は自分の想像以上に厳しい選択でした。
チームを退団してから夏の移籍期限である8月31日までで、移籍の話は全く進んでいきませんでした。
本当にGKの移籍は簡単じゃないと実感しました。
しかも、8月31日以降は冬の移籍期間が開く1月1日まで移籍することが許されません。
つまり、半年近く無所属の選手になるということです。
この期間は正直、非常に苦しかったです。
まず、本当にチームが決まるのかという先の見えない不安との戦いでした。
そして、チームがないことでの自分の居場所のなさ。
練習する場がないですし、
何より、そもそも所属チームのない選手なんて、サッカー選手と言えるのかすらわからないですからね。
そんな中で、
「とんでもない選択をしてしまったのかもしれない…」
「このままサッカー人生が終わってしまうかもしれない…」
というネガティブな部分が出てしまっていたこともありました。
それはきっと、競争や緊張感のない日々の中で甘えがあったからだと思います。
ただ、
これは大きく出るための自分の決断だったし、
どんな時も、
「自分を高めたい」
という思いだけは自分の中に確かにありました。
そして、
「自分の価値を示せるのは自分だけだ。そのためには常に最高の自分で在らないといけない」
と思っていました。
向上心と自尊心、そして自分の信じる微かな希望が僕にとっては大切なものでした。
GKとしての自我をしっかり持ち、自分を鼓舞して、
日々自分でトレーニングを続けていました。
そんな生活が6月から続いていましたが、
冬の移籍期間に向けても一向に話に進展はなく、時間だけがどんどん過ぎていきました。
テストを受けられる期限も、自分のビザの期限も迫ってきていました。
そんな中、
12月に差し掛かろうとしていた11月26日に、ようやくたった一つチャンスが訪れました。
それがアレマニア・アーヘンでのテストでした。
半年分の思いがあったし、その期間にみっちりトレーニングしてきたので、
もう自信満々でそのチャンスに挑めました。
冬の中断期間を挟んで約2か月間テストは続いて、途中、膝を怪我してしまって一時はどうなるかと思いましたが、
先日無事にサインすることができました。
結果的に、今、
「信じてやり続ければ必ずチャンスは訪れる。どんな状況の中でも、それをものにできるだけの力をしっかりと身につけていくことが大切だ」
ということ、
そして、
「自分の人生を切り開くためには、時にリスクを負ってでも、思い切って勝負に出ることが必要なんだ」
ということを思います。
この7か月間は、
トレーニングにおいても、それ以外のことにおいても、徹底して自分自身と向き合う時間になりました。
GKとしての能力は間違いなく成長したし、
何より、ひとりの人間として、多くのことに気付くことができた時間になったと思います。
いろいろありましたが、この7か月間の経験は自分の人生においてなくてはならないものだったと思っています。
そしてこの期間、
いろいろ話を聞いてくれたり、助言をくれたり、応援してくれたり、協力してくれたりした人達がいました。
また、自主トレーニングを手伝ってくれた人達、
一緒に練習させてくれた古巣の1. FC Niederkasselの人達、
厚意で練習のみ参加させてもらったSV Nierfeldの人達、
そして、今回僕の移籍に携わってくれた人達。
自分のことのように僕のことを考えてくれた人達の力に本当に支えられていました。
僕自身も、人のことを思いやれる人間にならないといけないと改めて思いました。
本当に全ての人に感謝しています。
そして、
僕自身は、ようやくスタートに立ちました。ゴールはここではありません。
全てはここからです。
今の僕の目標というのは、
トップチームのナンバーワンGKになって、試合に出て大活躍することです。
そのために日々のトレーニングや試合があるわけです。
すでにトップチームでもトレーニングしましたが、
「やれるな!」
という感触が強くあります。
むしろ、間違いなくここから上がって行くチャンスがあるなと確信しています。
そのために1日1日、僕は自分の力を示していかないといけないし、自分の力を高めていかないといけないです。
かなり気合が入っています。
まずはセカンドチームで絶対的な地位を築けるように、日々チャレンジしていきます!!
そして、
さらにここからもっともっとGKとしてステップアップしてみせます!!
という感じで、長々書きましたが、
是非これからもそんな僕の応援をよろしくお願いします!
