膝に水が溜まると単純に言っても

「何でなったか?」という原因は
非常に大事な診断要素です。

 

高所から落ちて傷めたり、スポーツの接触プレーで

激しく捻ったりした場合は膝の内部で出血が

起きている可能性があるし、

突然発熱を伴うような腫れの場合は細菌感染も

あるのでそこは慎重に鑑別する必要があります。

 

今回の症例は40代後半の女性でバドミントンの

トレーニングで深く膝を曲げた状態でフットワークの

練習をしたところ、練習後に膝が動かし難くなり

水が溜まったということで来院されました。

 

さっそくバランス検査をしてみると首周りに力みがあり

股関節をうまく使えていないようです。

首が力むと体幹の芯が造れず、股関節をうまく使えません。

膝を深く曲げた状態で運動をするには骨盤・股関節が

しっかりと機能していなければ膝に過度に負担を

かけてしまいます。(現在は危険とされる「うさぎ跳び」も

難易度は高いですが股関節でしっかり跳ぶことで

膝を壊すことは本来ないのです。うさぎ跳びが

得意な人はそれが出来ていたということです。)

 

そこで股関節と首周りを施術でじっくりと緩めてあげると

それだけで膝の腫れが少し引いて動かすのが

楽になったと明るい表情に。

膝に負担をかけずに股関節の機能を活性化させる体操を

一緒にやって1日目は終了しました。

 

翌日も続けて来院されると腫れは半分になっており

自宅の階段を普通に上ることができるようになったと

喜んでいました。2日目もバランスは多少変化がありましたが

前日と同じようなパターンでしたので、この方の普段の

動きの癖がこのようなものなのだと予測できます。

前日と同じように緩めるとさらに膝が曲がるようになったので

椅子を使ってバドミントンの実践に近い動きで股関節と体幹の

体操をやってもらったところ、軽いジャンプなら出来るほどに

なりました。完璧に正しい動きができれば今の状態でも

7割くらいの動きでならバドミントンの練習も出来ますが、

まぁ、それは厳しいと思いますのでもう少し復帰は我慢して

通院して頂きますようお願いしました。

 

連続で3日目もお見えになりバランスはやはり肩回りに
強く出ていて力を出そうとするときに肩が挙がってしまいます。
水は9割ひいて屈曲も最大まではできないけれど
8割は出来るようになっていましたので
バドミントンでネット際に落とされたシャトルを拾う時の
フットワークを想定した体操を指導。
(膝は出来る限り伸ばした状態での体操)
さらに踏み台ほどの低い椅子から立ち上がる
体操を指導。(膝を屈曲した状態からの伸展体操)
こちらはまだ不安感があるので繊細な指導の下
慎重にやっていただきました。
ここまで来れば深いフットワークと激しい動きをしないことを
条件にコートで軽く打つことを許可しました。

ここまでケガから6日治療開始から3日です。
正しい動きをしていくだけで、水を抜かなくても
これだけ早く回復していくものなのです。

人間の体って凄いですよね!