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株式会社KEY ROLE &ウェルビーイング心理教育ナビゲーター 兼吉ともこ(かねとも)です。
先日、私が所属しているウェルビーイング心理教育アカデミーの代表理事のお二人と、強みの対話会の運営メンバーとMTGしているときに、強みを「使う」という言葉をどう感じるか、という話になりました。
というのは、代表理事が、これまでそれほど違和感を持たなかったけれど、強みを「使う」、という言い方に最近モヤモヤする
と場に出してくれたのです。それが、とても興味深く、考えさせられる内容だったので、共有しますね。
■「強み」とは?
まず、前提として、「強み」を辞書で調べてみると、デジタル大辞泉によると
2 頼んで力とするに足る点。「語学の達者なことが彼の—だ」⇔弱み。
精選版 日本国語大辞典では、
① つよい様子。つよい気味。また、その度合。〔ロドリゲス日本大文典(1604‐08)〕
② 頼りになる点。そのものを強くさせている要素。利点。
③ =つよふくみ(強含)
とあります。
論文などでは、それぞれの研究者たちにより、「強み」の定義がされていますが、あなたが強みを定義するとき、どのような言葉になりますか?
強みのテスト(測定ツール)には幾つか種類がありますが、世界的に有名なものは2つあります。
・クリフトンストレングス(旧 ストレングス・ファインダー)
米国ギャラップ社、ドナルド・クリフトンとマーカス・バッキンガムにより開発された「才能」を強みとしたテストです。
ホームページの説明から
才能とは、「自然に繰り返される思考、感情または行動のパターンである」とクリフトンは書いています。
才能とは、人が生産的に適用できる、先天的で自然な能力をいいます。
才能を強みとするには、才能への投資、才能に基づく訓練、才能への知識とスキルの付加が必要となります。
ポジティブ心理学者 クリストファー・ピーターソンとマーティン・セリグマンらによって開発された、強み診断ツール
VIA-ISは「Values in Action Inventory of Strength」の略で、簡単に言えば、その人の「人格的な強みのリスト」を知るためツールで、6つの普遍的な美徳と24の性格特性的強みの尺度を知ることが出来ます。
※日本語版で受けるにはこちらを参考まで
クリフトンストレングスでは、「才能」などスキルを発見できるもので、対象領域は「仕事」。
VIAでは、「人格特性(徳性)」を発見できるため、自分のアイデンティティに気づくことに役立ち、対象領域は「人生全般」となります。
同じ「強み」を扱うテストでも、それぞれ角度が違っていることが分かると思いますし、辞書で「強み」の意味は幾つかありますが、どちらかのニュアンス or 両方を含んでいるのではと感じます。
■強みは使うものか?
ここで冒頭の話に戻るのですが、長年、日本に、クリフトンストレングス(旧 ストレングスファインダー)を普及してきた森川里美さんは、クリフトンストレングスの強みを「道具的なもの」と話していました。
詳しく知りたい方は、こちらの動画が分かりやすいです↓
確かに、道具的なものである、スキル、才能であれば、「使う」と言えるかも知れません。
VIAの方はどうかというと・・・
6つの美徳は、勇気、人間性、超越性、節制、正義、知恵。
各美徳に紐づく24の強みは、勇敢さ、忍耐力、誠実さ、熱意、愛情、親切心、社会的知性、審美眼、感謝、ユーモア、スピリチュアリティ、自律心、思慮深さ、思慮深さ、寛容さ、リーダーシップ、公平さ、チームワーク、大局観、向学心、知的柔軟性、好奇心、創造性 です。
VIAの徳性は最良の部分で、性格におけるポジティブな資質であり、自分や他者の役に立ち、利益をもたらす思考、感情、行動のパターンで、また、あなたが特徴的な強みを表に出している時、充足感に満ち、エネルギーが高まるのを感じ、これが本来の自分であると感じます、と説明に書いてあります。
「表に出している時」というのは、「使う」というよりは、「表現している」と個人的には感じていますが、いかがでしょうか?
MTGでは、「使う」とした場合、人によっては計算して使いこなすイメージもあるので、それでは美徳にならないのではないか、という話が出ました。
VIAの説明に「activate」が使われているので、「活性化する」「働きかける」というのも良いのではないか、という案が出て、
表現方法のバリエーションが増えました。
■ストレングス・アプローチ講座で伝えていること
ウェルビーイング心理教育アカデミーでは、このように「定義」をはじめ、本質的な観点で、疑問を持ちより、話し合っています。結論は出なくても(明確な正解がないので)実は、こういう時間がとても意味ある、豊かな時間だと感じています。
ストレングス・アプローチ講座 〜強みの理解と活かし方〜を毎月開催しています。
内容は、ウェルビーイング研究の根幹とも言える「強み」に関する研究と活用方法の紹介する講座ですが、
代表理事 および ナビゲーターはひとつひとつ丁寧に、言葉を選びながらお伝えしています。
強みに関して、「活かす」「発揮する」などさまざまな言葉や角度で表現していますが、ニュアンスの違いなども、体感していただけると嬉しいです。
あなたが、ありのままで、自然体で軽やかに過ごせることをいつも願っています。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
<講座ご案内>
★ウェルビーイングベーシック講座について
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