この記事は2023年7月23日~26日に縦走した「南アルプス南部4日間」の、二日目の登山レポートです!^^
 
自身未踏だった日本百名山96座目「聖岳」、97座目「赤石岳」、98座目「悪沢岳」をつないで、一気に登ろうと企画した南アルプスの縦走!
 
今回はその絶景だらけの4日間の二日目の内容を記します~( ̄▽ ̄)
 
静岡県の山奥の秘境「畑薙」へ直行バス「毎日アルペン号」で向かい、「畑薙大吊橋」を渡って入山した初日…
 
茶臼岳の近くにある「茶臼小屋」に宿泊した二日目の「朝焼け」が美しかった~(*´▽`*)
 
 
その後「南アルプス主稜線」を北上し、
朝もやの奥にそびえる日本二百名山「上河内岳」へと向かった。
 
上河内岳からは、だいぶ近付いたこの日のターゲット「聖岳(ひじりだけ)」の迫力の姿を楽しみ、
 
標高は2803.4mから見る360度広がる眺望も圧巻!
 
一旦大きく標高を下げた、楽園感漂う「聖平」に咲き乱れる「ニッコウキスゲ」も美しかった!^^
 
目まぐるしく変化する登山道からの景色を楽しみながら、
 
百名山96座目「聖岳」に無事登頂!
 
続く稜線の先にある「奥聖岳」にも足を運んでみた~( ̄▽ ̄)
翌日登る日本で7番目に高い山「赤石岳」がど~ん!
 
その後も続く険しい道のりは予想よりもはるかに過酷で…
 
その名前と裏腹に、かわいらしさの無い険しいルートを乗り越え「兎岳」に登頂。
 
長く険しい道のりを越えて辿り着いた「百間洞山の家」の晩御飯がとても美味しかったとさ~
揚げたてのトンカツ定食が、山深い南アルプスで食べられる幸せ…( *´艸`)
 
この日のコースはこんな感じ!
Start:茶臼小屋 ①:茶臼小屋下降点 ②:上河内岳 ③:南岳 ④:聖平小屋 ⑤:小聖岳 ⑥:聖岳(前聖岳) ⑦:奥聖岳 ⑧:兎岳 ⑨:小兎岳 ⑩:中盛丸山 Goal:百間洞山の家
 
総距離:16.5km 標準コースタイム:10時間45分
累積標高差 登り:1986m 下り:1964m
コース定数:45
 
この日の山行の様子をYouTubeにアップしました!( ̄▽ ̄)
それでは出来事の詳細を時系列で!(*‘∀‘)
 
24日(月)は美しい朝焼けと共に始まった~Σ(゚Д゚)

茶臼小屋から見る富士山がきれいと、前情報はあったけど、本当に雄大で美しい!

 

天上の楽園「茶臼小屋」に訪れる朝の風景が、とても良い!

 

朝4時出発の団体さんもいて、3時過ぎから登山者の動きは始まり、4時過ぎには小屋に灯がともった。

 
自分は5時出発予定だったけど、日の出を稜線から見たい気持ちが強くなったので、宿を4時半ころ出発する事にした。
 
ヘッドライトは持っていたけど、既に薄明るくて付けずに出発。
さよなら「茶臼小屋」!また来る日まで~
 
朝イチの急坂を息を切らしながら一気に登って~
 
稜線に上がると「聖岳」がど~ん!(*´▽`*)
凄いよデカいよ!「聖岳」!
左奥には「兎岳」を従えて~
 
茶臼小屋下降点の分岐から進路を右へ、急いで日の出が見えそうな場所まで移動…
登山道から少し外れた東側が切り立った稜線へと登ると、着いた時には既に太陽が出ていた。

 

稜線の先には日本二百名山「上河内岳」が迫力満点にそびえる…

素晴らしすぎる朝の景色だ~( *´艸`)

 

振り返ると昨日登った日本三百名山「茶臼岳」!

 
続く稜線の先には「光岳(てかりだけ)」も見える!
 
朝焼けに彩られる富士山…

入山二日目にして、こんな絶景から始まる。

南アルプスは凄い山域だ~(*´Д`)

 

上河内岳へ向かう道のりは、一旦連なる稜線から西側(左側)へと標高を下げ北上。

ダケカンバなどの低木帯を進む道。
 
 
進む先にあらわれる窪地が、朝もやでとても幻想的な雰囲気だった。
 
マップにお花畑と書かれたエリアだと思うけど、確かにお花も色々咲いていた。
こちら「ミイアマアキノキリンソウ」!
 
これは「コバナノコゴメグサ」かな~
 
この日最初に登る山「上河内岳」が徐々に近づく。
北側から見る「上河内岳」は山頂がシュッと立ち上がった秀麗な姿!
 
「聖岳」も朝日に照らされて凄味が増してきた…
ずんぐりむっくりした巨体で、存在感がハンパない。(゜゜;)
 
上河内岳へと登る道中、南側の眺め凄いな~^^
 
この日初めて姿を認識した「大無間山(だいむげんざん)」!
南アルプスの深南部にそびえる日本二百名山に数えられる山!
 
「上河内岳の肩」に到着!
「聖岳」の右奥に「赤石岳」と「悪沢岳」が見えた!今回の縦走で登る百名山三座を一気に確認!テンション上がるわ~
 
肩から「上河内岳山頂」まではマップに往復約20分と書かれていた。
 
ガレた急坂を登る険しい道で、山頂アタック開始!('◇')ゞ
 
九十九折につけられた登山道を一気に登り、日本二百名山「上河内岳」に登頂!( ̄▽ ̄)
時間は6時20分頃!すっきり晴れた青空のもとで、素晴らしい景色を楽しむ事が出来ました~
上河内岳から見る「聖岳」の迫力が凄い…
山群の中に佇む巨大な塊、緑はとても美しいけど、モンスター感があるんです。^^;
 
南アルプスから見る朝の富士山も良いね!^^

日本二百名山に相応しい、素晴らしい体験の待っている山頂です!

 

宿を出発時にお湯を入れておいた「尾西のチキンライス」を食す!

絶景の中で、とても贅沢な朝食タイムだった~
 
上河内岳から一旦「肩」へと戻って、北へと向かう縦走路は続く。
 
緑の多い雄大な景色の中を歩く縦走路も、とても贅沢な景色だ~
 
 
 
聖岳が徐々に近づきワクワク!^^
 
マルバダケブキ祭りだ~(*‘∀‘)
今回の縦走中、満開のマルバダケブキをあちこちで見かけ、目立つ鮮やかな黄色に夏らしさを感じた。
シカはマルバダケブキを食べないらしく、シカの食害で大きな被害を受けている他の高山植物と違い、この花だけはどんどん勢力を伸ばしているって話…
きれいな景色だけど、そう聞くと見え方も少しかわる。^^;
 
標高2702m「南岳」を通過!('◇')ゞ
 
これは「ミヤマシオガマ」になるのかな~?
 
いよいよ間近に迫る「聖岳」!
鞍部の「聖平小屋」から山頂までの標高差は750m程度、想像より遥かにデカい山だ…
 
鞍部へ向けて一気に降下開始!
 
 
近付くとますますデカくなる…
 
南アルプスの美しい森に一旦突入。
 
「docomoつながる」の看板を過ぎると~

 

少し開けた「聖平」に到着!

 

ニッコウキスゲが咲き乱れて楽園感たっぷり!^^

 
木道を進んだ先に「聖平小屋」があるので寄ってみよう!
 
聖岳登山の重要拠点「聖平小屋」!
こちらも本年度は食事の提供なし。収容人数は50人と書かれていたけど、見た感覚はもっと大きな印象をいだいた。^^
聖平小屋から山頂までの標準タイムは2時間40分ほど。
お水を頂いてバッジを購入、そして来た道を引き返して山頂アタックへ向けたエネルギー補給。
この時、購入したばかりのバッジをうっかり山小屋に忘れていたらしく!Σ(゚Д゚)
小屋のスタッフさんが親切に追いかけてくれて、届けていただいた。ご迷惑かけてスミマセン…
 
さあ!気を取り直して山頂アタック開始!('◇')ゞ
 
ここにもマルバダケブキ!
 
聖平小屋を出発してしばらくは高原感たっぷりの樹林帯を歩く。

次第に登山道は草原へと変わり、解放感たっぷり!

 

どんどん登って行きます~

 
 
 
目まぐるしく変化する風景も良いね!^^
 
山頂が徐々に近づく。
 
 
背後には朝に登った上河内岳!
 
少し険しい岩場も現れるけど、まだまだ序の口。
 
 
うねうねしたダケカンバがフォトジェニックなエリアを通過!
 
「小聖岳」に到着する眼前の「聖岳」の迫力に圧倒される…
ここまで登って、なお400m近く立ち上る巨大な山。聖岳おそるべし~^^;
 
険しい尾根を通過して、最後の登りへ突入!
 
 
青空に湧く雲の動きがダイナミック!
さすがは3000m峰という素晴らしい景色が背後に広がる。
 
山頂までの最後の登りは急で険しい!
足場はザレていて滑りやすい激坂、登山道は九十九折につけられているけど、それでも油断するとスリップしそうになるので、一歩一歩着実に登った。
登りはともかく、下るのはけっこう怖いかもしれない…
 
時刻は10時半頃、無事に日本二百名山96座目「聖岳」に登頂!(*´▽`)ノ
標高3013mの山頂に登ると、奥には日本標高第7位で聖岳より更に大きな「赤石岳」がど~ん…
南アルプスは本当にヤバい山域だ~(笑)
 
これから歩く道のりには、まだまだ険しい稜線が待っているけど…(;'∀')

その事は一旦忘れて、山頂からの景色を楽しんだ。

 

振り返った景色も良いんです!^^

 

聖岳の山頂から北東方面にも稜線が続く。

その先には標高2978.7m「奥聖岳」。
三角点もあるみたいだし行ってみよう!
 
「ミヤマダイコンソウ」も黄色が鮮やか!
 
山頂から奥聖岳までのコースタイムは20分程、荷物をデポしていたのであっと言う間に到着!
 
奥聖岳から見る山頂方面も良い!^^
聖岳山頂は「前聖岳」と呼ばれる事もあるみたい。
 
南側に連なる山並みはこんな感じかな~
大無間山の漢字が間違ってる!Σ(゚Д゚)
 
そして奥聖岳からは、これから歩く「百間洞山の家」までの険しい道がはっきり確認できる。
アップダウンがエグイ…(笑)
焦らずじっくり挑む事にしましょう。
 
聖岳の山頂へと戻り、軽めにお昼ご飯を食べてから次の山へ向けて降下開始…
ハイマツも絵になる~
 
めっちゃ下ります…
 
そして下りも激坂でスリップ注意のザレた足場…
転んだらそのまま滑り落ちそうで怖い。
 
なだらかなエリアでホッと一息…
 
鞍部へ向けた下りはまだまだ続く~
 
時々振り返る。こっちから聖岳に登るのもキツそうだ~
 
シャクナゲの華やかな姿に癒されながら進む~
 
次の峰は「兎岳」!
ウサギから連想する可愛らしさは、全く感じる事の出来ない険しい道のりが待っている。^^;
 
序盤は鋸状の稜線で、アップダウンが続いてなかなか標高が上がらない事に、心が折れそうになる…
 
そして岩だらけの険しい登山道で一気に標高を上げる…
荒々しく急峻な激坂を登って「兎岳避難小屋」の道標に到着!
 
すぐ近くに廃墟感たっぷりの「兎岳避難小屋」がある。
 
中は思ったよりきれいだったけど、トイレもなく本当の意味での「避難小屋」という雰囲気。
雨風はしのげるし、何かあった時はお世話になるかもです!
 
ここまでの蓄積した疲労で、避難小屋から山頂まで登る間に何度も足が止まる。
 
周囲はガスガスになってしまったけど、なんとか標高2818m「兎岳」に到着!

 

 

山頂に咲いていた「タカネビランジ」が、頑張った自分へのご褒美のように感じた。(*´▽`*)

 
兎岳の次の峰は「小兎岳」…
 
標高は2738mで、全然小さくない子兎(笑)
景色もガスガスだし、疲れてヘロヘロだし、この付近は写真も動画も極端に少ない。^^;
ちなみに今年は「兎年」という事で、この「兎岳」を目指す人が例年より多いとか…
どこからアクセスしても遠いし、前後はかなり険しい道のりが待っているので、訪れる際は注意しましょう。
 
ガスって真っ白な道はまだ続く~
 
この日最後の峰「中盛丸山」へ向けた登りも急坂でキツかった~
岩だらけでガレた道を黙々と登る…
 
山頂付近に咲くシャクナゲが、ご褒美フラワー。^^;
 
中盛丸山は標高2807m。
周囲は完全にガスガスになってしまった。
 
4日間の縦走中は、連日午後に雲が湧いてきた。
夏山シーズンの高山にはよくある事なので、景色をたっぷり楽しみたいなら、早朝出発で午前中に勝負をかけるのがベターかと思います~
 
中盛丸山から下って、こちらの分岐から百間洞山の家方面へ。
分岐を直進すると「大沢岳」という山にも登れたけど、景色も真っ白だし体力的にもキツかったので無理は止めた。
後で調べたら標高が2819.8mで日本で55番目に高い山との事…
万が一自分が「日本百高山」に興味を持つとしたら、この選択を悔やむ日が来るかもしれない(笑)
 
後は下るだけの消化試合と思っていたけど、意外と百間洞山の家までの道は長く、足場の悪い箇所も少なくなかった…
 
小屋の水源って雰囲気の場所を通過したら、ほどなく到着。
 
大沢岳と赤石岳の鞍部にひっそりと佇む「百間洞山の家」が二日目の宿泊地!
 
きれいな小屋で居心地も良かった。^^
 
小屋の前には小川も流れているので、タオルやTシャツをジャバジャバ洗って翌日のために干したり…
翌日の準備を終えてから、夕方5時に待ちかねていた晩御飯タイム!!
揚げたてのトンカツが山の中で食べられる幸せ!(*´▽`*)
副菜やお蕎麦も美味しくて、心もお腹も満たされましたとさ~
 
縦走三日目へ続く!