今回、入院してる最中に、
リンパドレナージセラピスト免許を持っている看護師さんから
『これだけはみんなに言っといて~』
ってお願いされました。
彼女は、月2回のリンパ浮腫外来以外は婦人科病棟に勤務しています。
最近、リンパ浮腫のテレビ番組がいくつか放送されましたが、
重症化した患者さんが出演され、
大きくなった足を引きずって歩く姿が映し出されました。
その映像を観てから、術後の患者さん達が、
リンパ浮腫のことでとっても怖がっているのだそう…
でも、その患者さんはかなり以前(10年以上前)にリンパ浮腫を発症され、
当時、何の手だても無かったために悪化してしまったもの…
その方の事はとてもお気の毒なのだけれど、
今も少しずつ改善に向けて、治療を繰り返してあるようですね。
『だけど、リンパ浮腫は発症後すぐに対処すれば、
急に象の脚のようになる訳ではないんだから、
何かおかしいな…と思ったら、
すぐにリンパ浮腫外来に来て~』って。
私ががん治療を続けている病院にリンパ浮腫外来が出来たのは2009年。
確かにそれ以前に手術を受け、リンパ浮腫を発症してしまった患者に対しては
何の対応も無かったため、悪化してしまった方に何人か会ったことはあります。
しかし、2009年以降は、術後すぐにリンパ浮腫について教育を受け、
対処して頂けるので、ひどく悪化した方は見なくなったように思います。、
もし、リンパ浮腫が疑わしいけれども、
がん治療で通っている病院もしくは近くの病院にリンパ浮腫外来が無く、
重く感じる足の状態に悩んでいるのであれば、
がん治療が終了後、本格的に社会活動を開始する前に、
少し遠方に足を伸ばすことにことになってでも、
是非一度、リンパ浮腫外来を受診したほうがいいと思います。
浮腫の診断だけでなく、
セルフドレナージの圧は、本やDVDでは理解できないし、
弾性ストッキングの必要の有無も段階も、自分では判断できません。
できれば少しでも早く、
手術を受けた病院すべてでリンパ浮腫のケアまでできるようになり、
ドレナージやバンデージにも保険がきく様になって欲しいものですね。