子どもたちに送った「伝えておきたいこと」の続き


夫が不倫したきっかけとなった経緯を
子どもたちに伝えなければ
フェアではないと思い
私はまた辛い記憶をLINEに綴り
まず先に夫が見せてと言うので見せた。

夫が自分の言い分を、あたかも私が思っているかのように付け加えてきたが
私はそれを削除したオリジナルのままのLINEを
子どもたちに送った。

もちろん夫にもそのことをはっきり伝えた上で。


私は私の、今の子どもたちに伝えたいことを
私の言葉で伝えたかったから。



夫は夫で自分自身の言葉で
子どもたちに伝えるべきことがあるはずだから。








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伝えておきたいこと 2



パパがしたことはパパの責任であり、
ママがこんな状況になってしまったこともまた、
ママの責任なんだと思う。

パパと結婚することを選んだのはママ自身だし、ママと結婚しなければパパも不倫なんてしなくて済んだのかもしれないし。



一つだけ最後に伝えておきたいのは
パパが不倫するきっかけになったのは
ママがパパを旅行先に置き去りにして
ひとりで家に帰ってしまったことだそうです。



これを伝えておかないと、パパだけが悪いみたいになってフェアじゃないと思うから。


きのう送ったLINEに書いたような日常が積み重なって、ママはパパと一緒に行動することがどうしてもできなくなってひとりで家に帰ってしまった…


そしてもうパパに何を言っても
何度話し合っても結局ママの気持ちはパパに伝わらなくて、ママはパパに

「距離を置こう。
でも今は離婚は考えていない。
これからも主婦としてすべきことはするけど
2人だけで一緒に行動することはしない。」

って言ったの…
それからは旅行も2人では行かなかったし、
2人で何かを一緒に楽しんだりすることはなかった。

もちろん家事やパパの身の回りのこと、
パパの知り合いや親戚の人たちとのお付き合いも、
すべきことはきちんとしてたと胸を張って言える。

パパもママがそう言った後、
修復しようという申し出も姿勢も一切なく、
みんなの前ではいつものように何もなかったかのように過ごしてたので、
パパもママとこれ以上一緒に生きて行こうという気持ちはないんだと思った。

パパは3年前に不倫がわかった時、

「Mにひとり旅行先に置いて行かれたことは、
人生の中で最も辛くて惨めで決して忘れることのできない衝撃だった。
生きてきた中でこんなに酷い事をされたことなんてなかった。
そしてMがもう一緒に行動しないということは、
僕に不倫しろっていうことだと受け取った。」

そう言った…

これがパパが不倫した経緯。

だからパパは不倫して当然だったと。





こういう経緯があったこともみんなに知らせておかないとフェアじゃないと思って…

その頃は、ママはパパのお荷物でしかなくて
立派なパパにはママは必要ないんだという思いを
捨てきれなかった。

そんな卑屈な気持ちが、パパへの冷たい態度になってしまっていたのかもしれない。



パパに裏切られたと知った時、ママの心は死にました。

それから今まで、何度も何度もやり直そうと思っては心が壊れてパパに酷いことを言い続け、何度も何度も離婚しようと思っては思い直し、今までやってきました。

何度ももう終わりだと思うほど酷いことをパパに言いました。

自分がこんなに酷いことを言える人間だったなんて自分が恐ろしくなるほど。。。

でもママはどうしても五角形の家族を壊したくなかった。

ママの大切な大切な五角形の家族…

5人でいる時はいつも幸せだった風景しか思い出せないのに、その五角形を壊すなんて
ママにはできない。

絶対に壊したくなかった。

だからママは今までの3年間、
1か月に一度はパパに酷い事を言って
離婚しようって泣き叫んで、
それでもやっぱり五角形の家族を失いたくなくて、
最後はパパに離婚しないでってママが謝る…

これまでずっとそんな事を繰り返してきました。。

パパはこれまで何度もママに謝ったと言ってる。
でも「ごめんね」の後には「Mがそうさせたんだ」が決して消える事がなかったから、心から謝ってるとは
どうしても思えなかった。



でもパパは今回ママが離婚するって言ったら
ママに心から謝ってくれました。

パパはママと離婚したいなんて一度も思ったことないと。

これからもママと一緒に生きていきたいと
はっきりそう言ってくれた。

だから今ママは今までとはまったく違う気持ちで
パパと一緒に生きていきたいと思ってる。

パパもママも間違ってた。

間違いは誰にでもある。

でも間違いを認めず、心から謝らずに新たなスタートなんてあり得ないから
間違ってもその後どうするかが大切なんだと思う。




こんな話、できればしたくなかったけど
うやむやにしてしまったら五角形の家族がいつか壊れてしまうと思ったので…


辛い話を聞かせてしまって本当にごめんね。






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親として、こんなことを子どもに伝えていいのか

正直不安もある。


子どもたちは、母親にこんな一面があったとは
きっと俄かには信じられないだろう。


子どもたちの前では
いつも大きな声など出したこともなかったのだから。


それが、尊敬していた父親と
こんな修羅場を繰り返していたなんて…


子どもたちは
相当ショックだっただろう…


でも3人が父親の不倫を知ってしまった以上
私たちが何もせずに、
子どもたちが不安や憶測を未来まで引きずって、
傷をより大きくしてしまうことの方が
罪が深いと思ったから

こんな辛い話を子どもたちにすることに
なってしまった。



3人ともそれぞれに

「パパとママは私たちの理想の夫婦。

 パパやママみたいになりたい。」

そう言ってくれていたのに


そんな子どもたちの思いを


夫も 私も


自らの手で


打ち壊してしまった…