死後の世界は存在するのか?①
以前、このことはブログで何回か書きましたが…。
人間というのは、全体として一つの生き物なのです。
分かりやすくいうと70億の細胞を持った生き物です。
あたかも、たくさんの独立した意志が存在するように
見えてますが、ちょうど竹林が地下茎でつながる一つ
の竹で、珊瑚やクラゲが一つの個体のクローンである
ように、人類もまた個性があたかもあるように振舞う
一つの集合体なのです。
かつて、ユングが指摘した「集合無意識」とは我々の
底辺に存在する、我々本体の意思・意志のことであり、
我々は、この世にある様々な情報をすくい上げる装置
として存在しているスパイ細胞のような物だった訳です。
個性あるスパイ細胞たちは生存する間に獲得し続けて
来たこの世のさまざまな情報を本体へせっせと送り続け、
役割を終え、消えてしまう前に遺伝情報を使って次世代
のスパイ細胞を、新たに、つくり続けていくわけです。
これは人類以外のすべての生命に言えることなのです。
こうして考えると、いわゆる死後の世界というものは、
個性あるスパイ細胞たちが、その役割を終え、情報が
溢れかえる本体に帰還する行為そのものだったのです。
インド哲学でいうブラフマンとアートマンの梵我一如とは、
この行為を表わしていたのかも知れません。

