中国はなぜ侵略しないのか!
この後に及んで、超大国が
領土拡張や版図拡大目的
に侵略戦争を起こすことは
ありえません。
イラクやアフガニスタンで
手詰まりのアメリカ、台湾
やチベットに手を焼く中国。
崩壊したソ連を見れば一目
瞭然ですね。
相反するイデオロギーや
文化、宗教を一つの国で
抱え込めるのは民主主義
だけ。それが大国であれば
アメリカ型連邦制民主主義
しかありません。
侵略すること自体に意味がない
のです。侵略にならない戦争
すなわちイベントとしての戦争を
するのであれば、そこに一定の
経済効果を見出すことはできる
かもしれませんが...。
オバーマ大統領が中国脅威論を
払拭した理由にはつぎのような
理由が考えられます。
中国が漢民族国家を維持できた
のは現在の人民共和国以前だと
1368年~1644年の明帝国まで
遡ります。その前はモンゴル帝国
の一部で、明の後は女真族支配の
清王朝になります。
万里の長城建設からもわかるように
漢民族は辺境の異民族の侵略から
身を守る専守防衛路線をつらぬいて
います。そこで、クイズ。
最後に中国へ侵入し、王朝を
打ち立てた異民族は何でしょう?
ヾ(@^(∞)^@)ノ
満州国を作った日本人です。
ヨーロッパの大航海時代より
70年も早く南海を冒険し、
第七艦隊よろしくアフリカ沿岸
からインド洋を巡回した宝船を
率いた鄭和はイスラム教徒で
かつてフビライ=ハンに仕えた
アラブ系サイード・アッジャル氏
の孫くらいにあたります。
明の永楽帝に仕えた宦官鄭和
の宝船も各地で朝貢を求めた
程度で侵略とはほど遠いものでした。
チベットやウィグル侵略は非漢民族
だった清王朝で行われ、中越戦争は
中ソ対立の構図があったわけです。
こうしてみると現在の中国漢民族は
すでに世界最大級の広い版図と
世界最大の人口を抱えており、
国内には問題が山積。高いGDPを
サポートするための資源問題を抱え、
国際貿易も維持していかねばなりません。
そんな中国がわざわざ国際社会を敵に
回す意味があると思いますか?
むしろ、中国は今後、アメリカと並ぶ
超大国として、世界をリードしていく
重大な責務を担っているのです。