相性の研究 ①
モテるタイプの女性に
瓶底メガネをかけさせて、
髪の毛をボサボサにしても
男性はその女性が美人で
あるかないかすぐに見破る
ことができます。
一方の女性側は同じ条件で、
イケメン男性を変えてみると
イケメンという認識を持ちません。
つまり「私、顔で選ばないの」
という女性側の主張はまったく
の嘘ではないのです。
ただし、これはフェロモンを
互いに感知できる被験者同士
の距離や画像だけの場合など、
条件によって、変化します。
美形であることと好みとの違い
については以前、書きました。
古来、女性にとって妊娠と出産
は死亡リスクを抱える危険行為
であり、妊娠する相手に対して
①遺伝的相性以外に、
②感染症をもたらさない清潔感や
③資産を提供できる経済力そして
④妊娠中介護してくれる優しさを
求めて来たわけです。
一方、男性が女性を妊娠させる
ための条件は...
①健康な子孫を産み育てる能力
②遺伝的相性の二つに限られ、
服装のセンスや性格のよしあしは
そのはるかあとに来てしまいます。
このことは一晩に5000万から
一億の精子を製造してしまう男性
とひと月に卵子を一つだけ生産し、
妊娠すると約一年、育児はさらに
三年以上という時間的リスクを
抱える女性側の生理的要請に
基づいていることは議論の余地
ないでしょう。
つづく