マスコミとエントロピー
民意を反映していない!とか、
誘導であると、マスコミを批判
される方は太田総理の金美齢
先生をはじめたくさんおります。
しかし、こう考えてみてください。
情報伝達の拡散disperseです。
<その1>
一列に並び、前の人から後ろの人
へ伝える伝言ゲームをやったこと
ある方ならお分かりになると思われ
ますが、情報は徐々に変化していき、
最後にはまったく違った情報に変貌
してしまいます。デマもそうですが、
人づてに聞いた話ほどいい加減な
ものはないといいます。つまり、
情報は拡散するdispersedと変貌
alteredする傾向にあったわけです。
<その2>
学校の成績はともかくとして、
同じ情報内容でも、人によって
理解や受け取り方は様々です。
内容をきちんと理解している人も
理解できてない人、また内容に
好意的な人がいれば批判的な人
もいます。こうしたものを最大公約数
Greatest Common Divisorとして
まとめconverge、それを隅々まで
伝達する作業communicationを
マスコミは担っていたのです。
つまり、理解も伝達も拡散傾向
にある情報の収束convergeを
しているのがマスコミメディア
だったのです。
ですから民主主義国家における
マスコミにバイアスbias偏見・誘導が
あると考えるのはちと早とちりです。
マスコミはエントロピーentropy(乱雑さ)
増大を抑制するネゲントロピーそのもの
だったのです。