悪女を科学する⑯=>悪女のつくり方⑤
<母親のマジックワード>
そういえば、こんなことがありました。
ある専門学校生の女の子と会話したとき、
非常に利発な子だったので驚いて
「きみ賢いね!」と褒めたんです。すると彼女は
「わたし中学のとき知能検査を受けたら175あったんだ」
「...大学行けばよかったじゃん」というと
「でも、女の子だし、手に職つけたかったから...。」
「うーん、それは君がそう思ったんじゃないよ...
お母さんがそう言い続けてたんでしょ?」
「うん、そういえば、なんかそういわれてたかも...。」
彼女は美人だったんです。
美人でしかも、自分よりも知能が高い娘は、
自分の幸せを軽く超えてしまうかもしれない。
危機感をつのらせた母親は彼女に対して
しきりにマインドコントロールを施したのでした。
「あなたは女の子なんだから...
勉強だけがすべてじゃないわよ。
何か女の子らしい仕事に就けたら素敵だわ!」
母親によって誘導洗脳された不幸子は
母親の幸せを超えないよう
学歴という進路を捨ててしまったわけです。
解決法に駒を進める前に...
それでは、なぜ、母親はこのような
(マインド)コントロールをするのでしょうか?
主だった理由は2つあります。
①夫から充分な愛情を受けていない。
②自身が母から(マインド)コントロール
(あるいは嫉妬)されてきた。
母親は娘が自分より、
はるかに不幸になって欲しいとは
けっして思っていません。
しかし、娘が自分の幸せを超えることには
娘にかける言葉とは裏腹に嫉妬してしまうのです。
母親の使う裏腹なマジックワード(魔法のことば)は
「しつけ」と「教育」と「心配」です。
この言葉を出されると娘は愚か、
周辺は誰も逆らえなくなります。
娘の論理的思考力や判断力を奪い、
管理しやすくして、(マインド)コントロール。
のち管理は娘の友人たちや女子校に委ねて行くわけです。
<次回はマッチ売りの少女>