牛丼最終戦争?! | ketchup 36oz. on the table ~フードアナリストの小さな日記

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映画中心のブログだったのですけれど、突然トラックバック機能がなくなってしまって…。どうしたものかと思っていたのですが、とりあえずコチラはコチラで再開します。料理のこと、お酒のこと、レストランのこと…“FOOD”な話題を語っていきます。

牛丼の安売り競争が、いよいよ激化してきた。


3月の売上高が20%以上もの激減(前年同月比)になったと8日発表した「吉野家」。実に前年同月割れは13か月連続だ。

これは、「すき家」、「松屋」の値下げ攻勢に“価格競争不参加”を決め込んだ、その結果に他ならない。


今でも味は「吉野家」が一番うまいと確信している 、自称“牛丼評論家”ketchup36oz(笑)なのだが、「松屋」は昨年に味の全面改良に踏み切って、“吉野家の味に近づけて”きた。


100円もの価格差に、さらに味噌汁まで付いて実質150円の違いとなると、いかに吉ギューファンといえども松屋へ足の向く率も増えていったことだろう。


女性客の取り込みを図るべく“小盛り”を発売するも、「すき家」や「松屋」の並盛りより高い価格設定(300円)に、失笑をかう始末。


たまらず、期間限定ながら、なんと掟破りともいえる110円引きセールを急転実施!

4月7日から13日までの期間、牛丼並盛りを通常の110円引きの、270円で提供するキャンペーンを実施中だ。


もちろん、迎え撃つ側にまわった「松屋」も、「吉野家」のキャンペーンと入れ替わるかたちとなる4月12日から23日までの期間、70円引きの250円で販売すると発表。さらにタレを無化調にし、お米のグレードもあげて(コシヒカリ100%)きたから、本気モードだ。


“通常価格・最安値280円”の「すき屋」も、都市部の店舗限定ながら4月9日~21日の期間には30円引きの250円で対応するなど、この競争も体力勝負になりそうな…ビーフならぬ“チキンレース化”してきた。


もともと「吉野家」は、味へのこだわりから“米国産”に執着し続けていることも経営に大きく影響している。

食券機を導入しないのも、店員自らがお客さまを迎え注文をとる“対面オーダー”というスタイルへのこだわりであるが、これはメニューのバリエーションを増やせない要因にもなっているだろう。


一方、ライバル2社は価格の安い豪州産ビーフを使用し、主力の牛丼の価格を下げても、十分利益は確保できる体制だ。

加えて、トッピングの豊富さで客単価UPを促す「すき家」や、デミタマなど牛丼以外のメニューが強い「松屋」に比べ、「吉野家」は牛丼への依存度が高いところが、大きな差となって効いている。


キャンペーン終了後の反動など懸念材料が多い中、かつての王者「吉野家」の本当の復活となるのか、期待をしつつ見守りたい。


がんばれ、吉野家!



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