野茂、引退。 | ketchup 36oz. on the table ~フードアナリストの小さな日記

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映画中心のブログだったのですけれど、突然トラックバック機能がなくなってしまって…。どうしたものかと思っていたのですが、とりあえずコチラはコチラで再開します。料理のこと、お酒のこと、レストランのこと…“FOOD”な話題を語っていきます。

まさかオールスター戦で沸いた直後のニューヨークで、野茂引退のニュースを聞くことになるとは思わなかった。


僕にとって、野茂は英雄(ヒーロー)である。
いや、僕にとってだけじゃなく、野球ファンを超えた本当に多くの人たちにとっての英雄(ヒーロー)である。


心からお疲れさま、と言いたいところだが、
引退に際しての彼の言葉・・・


「僕の場合は悔いが残る」


このコメントがやっぱり引っかかる。


野茂らしいと言えば、野茂らしいのかもしれないが。


日本球界とはけんか別れのような形で渡米した経緯から、日本球界復帰はありえないとの見解があったが、
僕はありえる話だと思っていた。


楽天や横浜への移籍へ向けた交渉があったのは事実であろうし、ほぼ確実とまで報じた新聞もあった。

それから一体、何があったのだろうか。


野茂は未だ、現役続行への意欲があった。
たとえそれが日本球界への復帰であっても、極めて前向きに検討していたのではないだろうか。


彼が頑なに拒んだのではなく、日本球界の側が復帰を断固として拒否したのだとしたら・・・。


日本の野球界は、野茂という至宝を二度までも失った、といことにならないか。



真相はわからない。


僕のような素人が推論すべきことではないのかもしれない。


「僕の場合は悔いが残る」・・・この野茂の言葉は何を意味するのだろう。


そして楽天移籍が騒がれた際の、野村監督の言葉・・・


「人道的にもとれない」


野茂が日本球界のルールを破る形で95年に渡米した経緯を“人道的に”許されないと認識している…


これは野村監督の個人的な意見というよりかは、日本球界という旧態然とした組織の病弊の欠片ではないのか。



ドジャースタジアムのマウンドに立つ野茂を、一度だけ生で見たことがある。


残念ながらその試合では負け投手になってしまったのだけれど、それでもあの時のわくわく感は忘れられない。


ロサンゼルスのトルネードは、めちゃくちゃ格好よかったよ。