津和野街道を越えて

（５０１回）

いよいよ

来週の土曜日

第１回

津和野街道早駆け大会

を開催します

この大会は

当時の

津和野街道に沿って

公道を走ります

距離は97.2km

所々に

当時の石畳の道が

残されています

美しいこの石畳の道を

保存する目的で

企画した大会です

全国の多くの人に

知って頂き

修復保存できれば

と思っています

今日は

廿日市で生まれ

津和野で育った

堀田仁助の

幼少のころの話を

しましょう

堀田仁助は幼少のころは

兵之助と言っていました

わたしの祖父さんが

その祖父さんから

聞いた話です

兵之助は

御建山（現桂公園）

の上から

西の空を眺めていた。

この桜尾城址から見える

赤く染まった権現山

の向こうに

父嘉助の生まれ故郷

津和野があることは

母からよく聞かされていた

「汐見坂峠を越えていく

津和野街道は

まだお前には無理でしょう」

と言われていた

この佐西の浦の

御船入の港から

船に乗り

厳島を通り

西に下れば

益田にある高津港までは

行くことができる

「高津港からなら

子供の兵之助さんでも

津和野まで歩けますよ」

と水主の平次さんから

聞いたことがある

北に見える極楽寺山と

南に見える

厳島の弥山

との真ん中に見える

この権現山の少し西側に

山の切れた谷間が見える

あの谷間が汐見坂だろう

あの峠を越えたら

宿駅のある

「津田の十王堂」がある

行ったことはないが

平次さんから

聞いたことがある

兵之助は

真っ赤に燃える

夕焼けを眺め

心に決めたそうじゃ

津和野に行って

しっかり勉強すると

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臨床検査技師を目指すなら

谷口薫