「テツ and トモ」が大好きな
なんでだろう?じいさん
が話す
血液の話


第80話

シャラポア



週刊誌読んでたら
世界で一番お金を稼ぐ

スポーツウーマンは
テニスのシャラポア選手
とありました。



過去10年間で300億円
2015年の年収は約37億円


びっくりしました!


このシャラポア選手が

先日といっても
1月の全豪オープンテニス大会の

ドーピング

禁止薬剤「メルドニウム」が

検出され

大変残念なことになりましたのは
皆様もご存知のことと思います。


このドーピングとは
どんなことを言うのでしょうか

それは競技能力を高める薬物
不正に使用することや
不正な方法
競技能力を高めることです。


南アフリカ共和国の
原住民カフィール族が
お祭りのときに

「ドップ」という強い酒を飲んで
景気づけを行っていたことから
始まったとされています。


競技者が健康を害してまで
栄光や富を掴み取ることが
真のスポーツとはいえません。


そこでスポーツ界には

世界アンチドーピング機構
というものができ

スポーツ選手の健康を守ったり
アンフェアな競技をさせない


ということで
厳しく監視しています。

ここで薬剤使用による
ドーピング以外の
不正な方法というところに
目を向けてみましょう。

これは血液ドーピングです。
すなわち
自己血輸血です。

試合などの一ヶ月前くらいに
自分の血液を採取して
保存しておきます。

それを競技会前に
自分に輸血をするのです。

人の血液は
毎日作られ続けていますので

大体一ヶ月くらいで元の赤血球数に
戻ります。


赤血球数が元に戻った競技者に
保存しておいた自分の血液を
身体に戻すとどうなるでしょう。

当然赤血球数が増加します。
ここがポイントです。


赤血球の働きが分かれば
この自己血輸血の
意義が分かります。


そうです赤血球は身体全体に
酸素を運ぶのです。

酸素が多くあれば
身体が疲れにくくなるのです。


そのために人為的に
酸素の運び屋を増やしたのです。
長時間競技する選手には
有効です。

今は禁止されていますよ!

しかし

人は考えるんですね。

今度は
高地トレーニング
です。

ボルダー



高地は空気中の酸素が
少ないです。

酸素ボンベ



だから高地に
住んでおられる方は
赤血球数が多くなります。

それは少ない酸素を
多くの赤血球が運べば

総合的に見ると
同じ量の酸素が
運ばれたことになるからです。

酸素の薄い高地で練習して
酸素が十分ある
平地で競技すれば
自ずと結果が見えます。

実はタバコをぷかぷかと吸われる
ヘビースモーカーの方も
赤血球が多くなります。

これはタバコの一酸化炭素が
赤血球が酸素を受け取るのを
邪魔するからです。

たばこ



これは決して誉められる
ことではありません。


このように
不正をしてまで
名誉とお金
必要なのでしょうか。

美人で世界一お金を儲ける
スポーツウーマン

もっともっと
欲しかったのでしょう



こつこつと
やり続けることの大事さを
感じました。

人の身体も心も
こつこつと鍛えれば
結果が出ると信じています。


山陽女子短期大学
臨床検査学科
谷口 薫