山陽女子短期大学
 臨床検査学科


臨床検査技師を目指す
高校生のための


仁助先生のブログ
No.68

フィブリンモノマー



祖父さん顔さて今日は凝固機序の

最後の話じゃ

シェーマ止血



与吉顔止血機序の第3相ですね

祖父さん顔そうよ

血管が損傷して


外因系

内因系

それらの反応が起こり

最後に血栓

できるとこじゃっ


与吉顔はい!


祖父さん顔そうじゃ

また復習するぞ

第1相

プロトロンビナーゼができ


第2相

プロトロンビナーゼ

血漿中のプロトロンビン

分解して

トロンビンにしたな!



このトロンビンすなわち

セリンを有する

タンパク質分解酵素で

セリンプロテアーゼの

一種じゃが


与吉顔はい

覚えています


祖父さん顔そうじゃ

この第2相でできた

トロンビン


血漿中の

フィブリノゲン

分解して

フィブリンモノマー

作るんじゃ


与吉顔はい?


祖父さん顔そうか


ここでフィブリンの安定化

について話そう


フィブリノゲン

DドメインEドメインから

なっとるんじゃ

それでな

DドメインがEドメインを挟み込んで

安定しているんじゃ


フィブリノゲンは

フィブリノゲン分解酵素である

トロンビンによって

フィブリノペプタイドA

フィブリノペプタイドB

切断されると

フィブリンモノマー

なるんじゃ

フィブリンモノマー



与吉顔はい

わかりました


祖父さん顔それでな

このフィブリンモノマーは

互いに重合して

フィブリンポリマー

なるのじゃ

フィブリンポリマー


ここからが重要じゃぞ!

後に検査の話をするでな

しっかりと

理解しとくんじゃ


与吉顔はい


祖父さん顔それでじゃ

さっき言ったトロンビンが


第ⅩⅢ因子を活性化し

この活性化された
第ⅩⅢ因子

Ca2+と共に

フィブリンポリマーの

Dドメイン同士の結合部分

架橋結合させ

より安定化したフィブリン血栓

形成するんじゃ

安定化フィブリン

これで止血機序の


大まかなところを説明したが


次は


この凝固反応をちょっと妨害する因子


凝固阻害因子とも言うんじゃが


これについて話そう


よし!

今日は

ここまでじゃ



・・・・・・・・・・・・・
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