山陽女子短期大学
 臨床検査学科


臨床検査技師を目指す
高校生のための


仁助先生のブログ

No.63

カスケード

祖父さん顔今日は
二次止血

機序について

話そう!

与吉顔はい!


祖父さん顔そうじゃ

この二次止血

凝固因子

覚えておるかな?



与吉顔はい!

因子番号Ⅰが
慣用名でフィブリノゲン

Ⅱ  プロトロンビン
Ⅲ  組織因子
Ⅳ  カルシウム
Ⅴ  不安定因子
 は ないんじゃ?
 が 安定因子
Ⅷ  抗血友病因子
Ⅸ  クリスマス因子
 が スチュアートプラウア因子
ⅩⅠ PTA
ⅩⅡ ハーグマン因子
ⅩⅢ フィブリン安定因子
  Fletcher因子 プレカリクレイン
  Fizgerald因子 高分子キニノゲン

です

祖父さん顔よし

それじゃあ

二次止血の

機序について話そう

カスケード

(病気がみえる 5 血液 より)

与吉顔はい!


祖父さん顔凝固の始まりには

二通りあるんじゃ

一つが外因系

もう一つが内因系じゃ

与吉顔はい!


祖父さん顔そうじゃ

この違いはな


凝固反応の引き金となる


因子の違いなのじゃ


凝固反応のポイントなんで


ちょっとややこしいが

よく覚えておけよ!

与吉顔はい!


祖父さん顔そうじゃな!

まず組織の障害が起きると
すなわち血管内皮が傷つく

組織因子が血管内に

流れ込むのじゃ

この組織因子すなわち

第Ⅲ因子のことじゃ

この第Ⅲ因子が

血液中の

第Ⅶ因子活性化するのじゃ

そこから連鎖的に

凝固反応が始まるぞ

これすなわち血管外部から

引き金で凝固が始まるので

外因系と言うぞ


そして組織傷害
すなわち血管内皮が傷つくと

血液中のⅩⅡ因子

内皮細胞以外との接触

すなわち陰性電荷との接触で

活性化するんじゃ

活性化したⅩⅡ因子は

次にⅩⅠ因子を活性化し

次々と連鎖反応を起こすのじゃ


よってこの血液中の因子が

陰性荷電に接触することで

起きる凝固反応を

内因系と呼ぶのじゃ

このように陰性電荷をもつ

ある種の異物面と接触することで

第ⅩⅡ因子が活性化される反応を

接触相というぞ


ここにポイントがあるぞ


与吉顔はい!

祖父さん顔採血した血液
試験管の中で
固まるのは
この陰性電荷をもつ異物面
との接触じゃ

ガラスと接触するので
血液が固まり始めるのじゃ

よいか?
ガラス面は電荷が

陰性なのじゃよ

近頃は採血管は
プラスチックが多いが
実は中にガラスの粉
シリカが塗布してあるんじゃ


この部分

大事なので

しっかり頭に入れておきなさい


続きは

またじゃ!



よっしゃ!

今日は

ここまでじゃ



・・・・・・・・・・・・・
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