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臨床検査技師を目指す
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 仁助先生のブログ

No.15

にひひ=仁助先生
叫び=与吉

にひひ貧血の話をする
約束をしたのじゃが

今日は 
まず赤血球
の数え方

について話してみよう

叫び赤血球の数が少ないことも
貧血
ですよね


にひひそうじゃ
だから
赤血球が
多いか
普通か
少ないか

を見極めるのじゃ

叫びへ~
そうですか

にひひまずは
昔測定していた方法
について話そう

これは小さいものの数を
数える時には
大事なほうじゃで
しっかり
理解しなさい

叫びそうですか
分かりました
頑張ります

にひひ赤血球の大きさは
先に勉強したが
覚えているじゃろうのう

叫び先生
赤血球の直径は
7~8μm

厚さが2μmです

にひひいや!そのとおり
しかし
この小さな赤血球
1mm四方の立方体の中に
約4500000個

あるのじゃぞ

叫びはい
仁助先生

ということは
顕微鏡を使うのですね

にひひそうじゃ

3cm×8cmのガラスでできた
計算盤というものを
使うのじゃ


叫びえ~と
それはどういうことですか

にひひそうよのう
その計算盤には
縦横3mmの計算室

線が刻まれているのじゃ
線の幅が
超~
せまい
のじゃ

なんと0.05mmじゃぞ
それにカバーガラスを
かけると
厚さが0.1mmになるのじゃ

叫びへえ~
そんなに狭いのですか

計算盤
にひひそうよ
思い出してみなさい
赤血球は直径が
7μmじゃ

すなわち
0.05mm(50μm)の幅の中に
赤血球は約何個並ぶのじゃ

そうじゃ
この計算盤には2種類あってな

Burker-turk(ビルケル チルク)
Neubauer(ノイバウエル)

があるぞ

叫びはっはい!
50μm÷8μm=
約6個分です

にひひそうじゃ
だから
その計算盤の
0.2mm四方の数を
5か所
数えるのじゃ

叫び先生
血液をそのまま計算盤に
いれては
問題があるのですか


にひひそうじゃよ
まずは
一番大事なのは

希釈(うすめること)じゃ

叫びはい
わかります
血液中の赤血球が多いので
あらかじめ
200倍くらいに
希釈
するんですね

にひひよく勉強してきているな
大事なんじゃ

叫びあっ思い出しました
0.2mm四方のマス目の中の
赤血球数を数えて
1μℓ中の数に換算(かんざん)
すればよいのですね


にひひよく分かったな
では
例題を解いてみるか

叫び分かりました

にひひよいか
計算盤を数えたら

5つのマスに
80、78、82、79、81
だったとしよう

合計は400じゃな

叫びはい

にひひ5つのマスの容積は
面積×5か所×厚さ(すき間)=
0.04平方mm×5×0.1mm=
0.2平方mm×0.1mm=
0.02立方mm

すなわち0.02μℓじゃ

血球の数は
1μℓ中の個数をだすので

数えた0.02μℓは
1μℓの
1μℓ÷0.02μℓということで
50分の1を数えたことになるぞ

数えた赤血球数は400だったから
1μℓ中に換算したら
400×50=20000
となるぞ

叫びはい

最初に200倍希釈してます
それで
20000×200=4000000
になります

にひひ正解じゃ!
すなわち
もっと簡単に計算すると

最初の希釈倍数200倍と
容積の0.02μℓは
1μℓに換算するには
50倍じゃな

この200倍と50倍
これすなわち
200×50=10000(1万)

5か所数えた数に万をつければ
赤血球の数が算出できるのじゃ


どうじゃな
分かったかな


自分で数字を入れて
計算してみればよいのじゃよ


明日は自動血球測定器を
勉強してみるか!
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