2008年2月
2月の成績
損益 -1,578,143円 プロフィットファクター 0.39
(通年確定損益 -1,471,211円)
資産騰落率 -38.3%(年初来 -41.6%)
TOPIX騰落率 -1.6%(年初来 -10.3%)
ベンチマーク乖離率 -36.7%
口座残高(信用評価損益含む/2007年納税予定金252,894円は出金、確定申告納税済み)
2,541,630円
月間支払い手数料 22,035円
主要な月間ベンチマーク
日経平均 0.1%
TOPIX -1.6%
JASDAQ 3.8%
日経JASDAQ平均 -0.1%
ヘラクレス 3.4%
マザーズ 6.5%
NT倍率 10.096 ⇒ 10.272
『資産運用』ではなく『四散運用』あるいは『悲惨運用』だなこれは…。
もちろん最大の敗因はサイバーエージェントの空売りで、こいつで120万以上の損失計上。
◎ 決算をまたぐリスクを予定していた20株だけではなく、スケベ心を出して決算前日に20株追加して自分の『許容範囲』を越えたサイズを持ったこと。
◎ 決算自体は微妙(サイバーエージェントは特殊な決算なので、投資有価証券売却益は営業利益カウントなのに、投資有価証券が含み損の場合の評価損は税引き前利益にカウント。ミクシィ株などの売却益により16億の営業利益が出る一方、その他投資有価証券で7億の評価損が出ている。なので経常利益と税引き後利益の間の大きなギャップは、このサイバーエージェントだけの特殊会計事情による。ただし、決算はVC事業以外の経常営業部門がリストラによるEコマース部門(主に上場子会社であるネットプライスドットコムのセグメント)やFX事業などの好転により、赤字から黒字転換。いちおう『株券印刷販売業務』以外でも利益が出せる体勢になったかな?それでも割高かって言ったらめっちゃ割高だけどね)だったけど、直近高値の99900円をブレイクした時に、売り玉を損失確定できなかった事。仮にノーポジだったなら、このポイントはBO順張りスタイルの人にとっては、『黄金のエントリーポイント』なわけで、ここで踏まなかった事で、無駄に損失を倍増させたこと。
とまあ、技術的な要因はともかく、精神的に色々と未熟と言うか、甘い面もあって『損切りしたくない病』が出ちゃってたんだよね、ちょうどその時。サイバーエージェントの決算前に年次損益が+5%くらいプラ転してたんで。
当たり前の話だけど、投機で重要なのは、自分のポジションが『利益が出ているか、出ていないか』ではなくて『正しいのか、正しくないのか』だから。もはや『正しくないことが明らかになった瞬間』にそのポジションは損益関係なく切らないといけない。
ポジションサイズとモメンタム、以上2点を初心に帰って意識していきたい。
今年最初の2ヶ月で大きな痛手を負ったが、残り10ヶ月は本当に大事だと思う。兼業とはいえ、年間通して赤字になるようなら、相場からはきっぱり足を洗うことに決めているので。
以下 『マーケットの魔術師』でのエド・スィコータの項より一部抜粋。
Q 全てのトレーダーは勝ちたいんじゃないのですか。
勝っても負けても、皆自分の欲しいものを相場から手に入れる。負けるのが好きなように見える人もいる、だから、彼らは負けることによって手に入れるんだ。
上げ相場がほとんど始まったばかりのところでいつも買いに入って、2、3ヵ月の間にわずか1万ドルを25万ドルぐらいにしてしまう一人のトレーダーを知っている。その後決まって彼の性格は変わってしまって、稼いだお金を再び全部吹き飛ばしてしまう。そしてまるで時計の針が回るように、彼はそれを何度も繰り返すんだ。僕は一度彼とトレードしたことがあるけど、僕は彼の性格が変わった時に手じまったよ。彼がいつものように稼いだお金を吐き出してしまう一方で、僕は自分のお金を2倍にしたんだ。僕は彼に、僕が何をしたかを話して、彼にマネジメント・フィーさえ払った。だけど、彼は彼自身をどうにもできなかった。僕は彼が何か違ったやり方でトレードできるとは思えない。彼もそうはしたくないようだ。彼は大いに興奮した後、犠牲者となり、彼の友人から同情を買い、皆の注意を引く。そして、もしその回りの人達が彼と同じようなフトコロ具合であったなら、彼はなおさら居心地が良くなってしまう。ある意味では、彼は欲しい物を本当に相場から手に入れていると思う。
もしトレーダーが自分のトレードのパターンをじっくりと振り返ってみれば、自分のあらゆる目標も含めて、皆相場から自分の欲しいものを手に入れようとしていることに気づくはずだ。それを理解できないかもしれないし、認めたくないかもしれないけどね。
僕は医者の友人から、あるガン患者が、周囲の注意を引き、そして回りの人間から優越するために自分の病状を利用したという話を聞いたことがある。ひとつの実験のために彼女の家族と前もって打合せをして、その医者は彼女によく効く注射があると話しか。そうしたら、彼女は次々に注射を避けるための言い訳を考え出し、結局ついに受け付けなかった。たぶん彼女にとって、自分の病状は自分の命より大事だったんだろう。トレーダーのトレードの成果は、たぶん自らが認識している以上に自分自身の選好を反映しているものだと思う。
最も華麗で興味深いトレーダーの何人かは、稼ぐためだけにトレードしているわけではないと思う。彼らはたぶんトレードを刺激を得るための手段としているんだ。利益を増やす最良の方法の一つは、目標を立て、それを実現させていくこと、つまり意識と潜在意識を金儲けと調和させることだと思う。トレードにおける選好を調べ、目標と調和させるために、僕は多くのトレーダーと一緒に仕事をしてきた。僕は催眠、呼吸、ペース調整、視覚化、ゲシュタルト、マッサージなどを組み合わせて使っている。その結果、トレーダーはたいてい、(1)もっと成功を収めるようになるか、(2)実は最初はトレーダーになりたいわけではなかったことに気づくんだ。
自分自身が何を求めて、この相場の世界に身をおいているのか、再確認すること。現在の相場の性質と自分の手法をマッチさせること。十二分に意識して残り10ヶ月取り組んでいきたい。