出勤時に昨年奥様を亡くされた方の家の前を通る。


突然の事、仲睦まじかった事を知っているだけに、ましてや、私達は突然の予期せぬ別れを知っている。


その後ワンちゃんを迎え、徒歩で行ける距離に子ども達、孫達がいて、新しく何かを始めた事も知り、安心していた。良かったと。


今日、たまたまいつも閉まっている車庫が開いていた、何だか断捨離でもするのかと少し気になった事を帰宅後夫に話す。


夫は夫で、雑草が増えてきていた庭を気にしていた。


そして気付いた。


どうしても埋められないものがある事。

全く見当違いかもしれないのに、そこからは自分達の想い。


どんなに忙しくなっても、どんなに周りに力になってくれる温かな存在があったとしても、賑やかに過ごしていても、埋められないものはあると。

そんな話を。


又、私達は仲が良いと言われる事についても、確かに一見そうかもしれないが、本当は少しニュアンスが違う気がする。


あの身を引きちぎられる悲しい出来事を経て、蜘蛛の糸程の平常心を何とか保つ為に労りあい、支え合って何とか過ごしているという言葉がしっくりする。それを一言で表すと仲良しみたいな。


表面は同じでも、中身は違うみたいな事を考えさせられた日。