明治14年 藤枝から東京宛て別配達書状 | 郵便・切手から 時代を読み解く

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切手コレクター必見! 経済評論家にして郵便・切手評論家でもある池田健三郎が、辛口トークと共に「ゆうびん」や「切手」を通じて時代を読み解きます。
単なる「切手あつめ」や「郵便物コレクション」とは次元の違う、奥深き大人のライフワークの醍醐味をお伝えします。

これもジャパンスタンプ・オークションで入手しました。

標題の通り、明治14(1881)年9月15日に藤枝局から差し立てられた、東京・日本橋あて別配達書状です。

貼付切手は、旧小判10銭と2銭紫の計12銭で、料金は書状2銭+別配達10銭(東京宛料金)=計12銭です。

明治14年1月1日からの2年間は、書留にしなくとも別配達指定ができた時代で、かつ別配達料金は配達局の規模によって、料金が4段階に分かれていました(東京10銭、1等局8銭、2等局5銭、3等局以下3銭)のでこれを網羅するのは並大抵のことではありません。
 




このカバーは、小判切手の著名コレクターの旧蔵品で、コンパクトでルックスが良いので展示向きですね。

手彫~小判時代の別配達はとくに少ないので、これでまたニューヨークに向けた戦力増強ができました。