売上至上主義って | 大阪の社長 kentのブログ

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日本企業に蔓延っている売上至上主義

 

意識、無意識に関わらず多くの企業ではこの考えがあると思います。

 

売上がなければ利益を上げれないのは紛れもない事実ですし、一番客観的に測れる経営指標として「売上」は実に分かりやすいと思います。

 

ただ、この売上至上主義には大きな弊害があり、中古車販売大手のビックモーター社が保険金不正請求と言う詐欺行為を起こしたのも、売上至上主義と言う考えがあったからだと思います。

 

その他にも自動車業界で起きている認証不正問題も、食品会社による産地偽装問題、ゼネコンによる品質不良問題なども全ては売上至上主義故の結果だと感じています。

 

サラリーマンが自分の評価を上げたい、下げたくないと言うのは誰でも思う事ですし、その事自体が悪い事では決してないと思います。

 

ただ、不正を起こしてまでも業績を上げたところで何の意味があるのか???

 

不正が明るみになった時のダメージを考えると普通なら不正など起こさなし筈ですよね?

 

それが最近はそう言った事案が凄く増えていると思います。

 

サラリーマンだけでなく上場企業の役員の間でも、そう言った考えで不正を働く人が続出していますよね?

 

ホント不思議に思います。

 

無理を重ねた結果不正を働くと言うのなら、無理をさせない事が大切になるのでしょうが、一般的に考えて多少の無理をしなければ業績を維持させる事などできないのでは?って思ってしまうマインドをリセットする必要がありますね。

 

これからの日本は人口減が進み、今まで通りの売上を維持する事はできなくなります。

 

販路を海外に見いだせる企業は良いですが、一般的な中小企業や内需型の企業では海外進出も難しく、シュリンクしていく国内市場でシェアを高めて行くと言う戦略を進めて行くしか方法がないケースもあると思います。

 

だからこそ企業はイノベーションを生み出し続けなければいけないのだと思っています。

 

5年後、10年後のニーズを予想したり、新たな市場を開拓したりする事も大切でしょうし、今ない新しい価値を提供する事もとても大切になると思います。

 

今の延長線上に輝かしい未来があるのならば良いですが、ほとんどの産業、業界ではそんなバラ色の未来はないはずですよね?

 

だったら自社が生き残って行く為に何をしていくのか???

 

そんな事を考えると「売上至上主義」で疲弊し続ける事の無意味さも理解できると思います。

 

経営者なら自社の未来を切り拓いて行けるような仕組みを構築できなければいけませんよね?

 

今の事だけではなく、ちょっと先の未来くらいは予想できなければ対策を講じる事もできませんし、準備する事もできません。

 

やはり経営者なら少し先を読む力が大切なんだと言う事ですよね。

 

色んな会社の不祥事を見るにつれ、自社の在り方を考えるきっかけにできればと思います。

 

後悔のない様にしっかりと考えて行きます。