人類のなかで、
なぜ私たちだけが
生き残ったのか?




私たち人間は、言葉を話し、難しいことを考えることができます。


他の生物とは全く異なった存在です。


そして、このような違いが、私たちを特別な存在
だと思わせているのかもしれません。


私たちが特別であるという感覚は、時代や地域が違っても共有されています。


例えば、150年前のイギリスでは、種の起源において、進化論を提唱したダーウィンは苦悩していました。


というのも、ダーウィンが書いた種の起源は、多くの人を不快にさせたからです。


では、種の起源のどの部分に、不快にさせる部分があったのでしょうか。


それは、ダーウィンの進化論によって、自分たちが、サルから進化していく様を頭に思い描いたからです。


つまり、サルと人間を連続的な存在だと考えることに我慢できなかったのです。


しかし、人類は、本当に特別な存在なのでしょうか?


私たちの特徴といえば、大きな脳を使って考え、文明や文化を築き、直立二足歩行をすることなどでしょうか。


私たちを生物学的に分類すると、ホモ・サピエンスに分類されます。


ホモは賢い、サピエンスはヒトという意味です。


つまり、ホモ・サピエンスとは、賢いヒトを表しています。


そして、現在知られている化石人類は、25種ほど存在しており、


これらの化石人類すべてと、私たちを含めたのが人類です。


ですが、私たち以外はみんな絶滅してしまったので、人類というと、私たちだけのことを指しているように感じてしまいます。


また、私たちは、ヒトは特別だと感じていると述べましたが、


実際、この考えはそれほど間違いではありません。


事実、私たちは、特殊な特徴を持っているからです。


ですが、それは他の生物と比較した場合の話です。


同じ人類のなかで比べると、脳の大きさなどは、それほど差はありません。


脳の大きさなどに、それほど違いはないのに、なぜ私たちだけが生き残り、他の人類は絶滅したのでしょうか。


また、人類は特殊な特徴を持っていると述べましが、どのようにして、特殊な特徴が進化してきたのでしょうか。



もし、私たちホモ・サピエンスだけではなく、他の人類にも生き残りがいれば、この世界はどうなっていたのでしょうね。


次回からこの謎に迫っていきます。




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参考文献

絶滅の人類史
著者:更科 功
出版社:NHK出版新書


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