出会い | a happy day
先日、担当する売り場にあるお客様がみえた。

接客してお話していると、ホームレスの方だと分かった。
身なりや、お話の仕方から想像はしていたけれど
本人が『ホームレスやってるんですよー』って明るく話してくれた。

売り場的に余裕あがある時間帯で
話を聞く分にはこちらも面白かったので、30分くらい接客した。
よろしければまたお越し下さいと、営業トークとしてチラシを差し上げたら
とても喜んでいただけて、その日はお帰りになられた。


その方が今日また、来てくださった。

今日は展示の最終日だから、来てくれたんだ。
自分が描いている絵を見せてくれた。
そして、差し入れって言って『芋ようかん』を買ってきてくれた。。。


安くないですよね、『芋ようかん』
見下した言い方かもしれないけれど
僕だってデパートの地下の8本入りの『芋ようかん』なんて
安いとは感じないよ。

どんな気持ちで買ってきてくれたんだろう。
一生懸命手にした大切なお金で。
たぶん、これが本当の『真心』なんだろうな。


先日の接客だって、正直そんなにしっかり話し込んでる訳でもないし
今日は他の職場の人の目もあったり忙しいのを理由にして
しっかりと正面から対応しなかった。

家に帰ってお風呂入って戴いた『芋ようかん』を食べたら
なんか言葉に出来ない、なんとも言えない気持ちになった。

こんなに複雑な気持ちになった贈り物を戴いたのは
初めてのことかもしれない。


嬉しいし。切ないし。申し訳ない。


もっと、ちゃんと正面からお話すればよかった。
自分で理由をつけて適当にしていた事が
今となっては、情けないし、悔しいし、申し訳がない。


これからは、一期一会を大切にしよう。
出会いの一つ一つを。

仕事でも。
日常でも。