ファイナンシャルアドバイザーの役割とは?

本日は、少し私自身のことについてお話しさせていただきます。私は1999年から香港と東京の外資系金融業界で経験を積んだ後、2008年3月に再び香港へ渡り、香港のIFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)企業に就職しましたが、リーマンショック後の2009年6月に会社都合退職することになりました。その後は、この業界で仕事を続けることが自分にとって正しい選択肢なのかどうか大いに迷いましたが、新しい所属先IFAのシニア・ディレクターT女史と出会ったことで、迷いは吹っ切れました。彼女曰く、「世の中で投資のプロを名乗る人は星の数ほどいるが、本当に投資で勝ち続けている人はごくわずかに過ぎない。人間の感情が冷静な投資判断の邪魔をして、既に損失が損切り基準を超えているのに売却することができない、まだ値上がりする可能性がある投資対象を売り急ぐということが頻発する。だから、資産運用コンサルタントは短期的なキャピタルゲイン目的の投資対象を推奨するべきではない。中長期的な成長が確実あるいは景気の変動を受けにくい投資対象を中長期保有することで、損失が出る可能性は低くなり、満期時までに目標リターンを達成することが可能になる。また、クライアントへ金融商品の説明をするとき、自分や会社の利益ではなく、お客様にとって一番良い人生を最初に考えること。そうすれば結果はおのずと付いてくる。」目から鱗が落ちる思いでT女史の話を聞き、彼女の下で資産運用コンサルタントとして再起することを誓いました。

よくお客様から「香港のIFAと日本のFP(ファイナンシャルプランナー)はどう違うのですか?」と質問されますが、私はあえてファイナンシャルアドバイザーと名乗っています。なぜならば、他人の人生をアドバイスすることはできても、他人の人生をプランすることはできないと思っているからです。私はお客様から人生相談を受けることも多いのですが、人生を旅するための乗り物は、電車ではなく、バスに乗りましょうとアドバイスしています。決められた目的地に向かってレールの上を走る人生は安定しているように見えますが、もし電車が脱線してしまったら、元のレールには戻ることは困難になります。バスは渋滞に巻き込まれたり、行き先を間違えることがあるかもしれませんが、バスは何回でも乗り換えられますし、途中で目的地の変更も可能です。人生にはアクシデントやハプニングが付き物で、事前にプランした人生が必ずそのとおりにいくとは限らず、どんなに綿密な資産運用計画を立てても、机上の空論で終わる可能性が高いと言えます。ですから、私はお客様に資産運用のアドバイスをするとき、ある程度の目標利回りは設定しますが、不測の事態に備えて、十分なキャッシュを保有しておくこと、自分自身の価値を高めるための投資を怠らないこと、運用に回すお金は低~中リスクのもの、中期~長期のものに分けて保有することを推奨しています。

私のことを「先生」と呼ぶ人がいますが、正直ちょっと照れ臭いので、役職名なら「アドバイザー」と呼んでいただけたら嬉しいです。私の専門分野は、皆様の人生相談を聞く、皆様が気づいていない人生のリスクをお伝えする、お金の有効な使い方をアドバイスする、この3つです。私のアドバイスを聞いて、皆様がどのような人生を送るかは、皆様自身が決めることであり、決して他人からプランされることではないと思います。ただ、自分が考えている人生プランを人に話すことで、自分の考えがまとまり、課題が明確になる効果はあるようです。まずは皆様の人生相談を私にお聞かせください。バスの路線図を見ながら、客観的な立場で、沢山ある目的地のなかから、皆様の行きたい方向性を決めるお手伝いができるかもしれません。最初に乗ったバスが行きたい方向と違う方向へ行ってしまっても、焦る必要はありません。バスは何度でも乗り換えることができます。

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