素晴らしい体験 | チェロっぴのブログ

素晴らしい体験

ちょっと前のことだけど・・・

これを書かないと次を書けない(笑)



世界的バロックチェロ奏者のS先生のマスタークラス(公開レッスン)に参加してきました。

チェロ奏者なら誰でも知っているS先生。

憧れのチェリストです。

アマチュアの私がマスタークラスに選んでいただけることはまずありません。

普通はプロや、プロを目指す若者というのが普通なんです。

もちろん年齢制限もあるのです。

ですから私は応募すらできないものなのです。

頑張ってるところにだけチャンスは訪れる!

奇跡はあるのです!



課題曲はバッハの無伴奏チェロ組曲第2番です。

この曲は6曲から構成されているのですが、

自分がどの楽章になるのかわからないため、

全ての楽章を勉強しなければなりません。

6曲中、まともにやったことのある曲はサラバンド1曲のみ。

本番まで約2ヶ月ちょっと。

申し込み時に「大丈夫です!」と言ってしまった(笑)

いや、笑ってる場合じゃない!

この難曲をわずかな期間で仕上げなければなりません。

仕事前に・・・

仕事から帰ってから・・・

早朝に・・・

深夜に・・・

休日に・・・

練習しまくりました。

サイレントチェロが大活躍でした。

このチェロが無ければ練習さえできなかった・・・




S先生の1995年録音のバッハ無伴奏チェロ組曲全集

(サインを入れていただきました)

{469C42C1-09D5-416D-A685-259B15FC0578:01}



こちらは2004年録音の無伴奏チェロ組曲全集


{291A45F0-439B-43AA-979B-075ED7D3D0E6:01}

どちらも素晴らしい演奏なんです。

自分が弾かなければならないのに聴きながら感動してばかり。
自分史上最高に練習したと思う。
わずかな期間によくここまで弾けるようになったと思います。

そして当日・・・
受講生にはプロの方や、聴講される方もプロオーケストラの方や、
音楽雑誌の取材の方までいらっしゃいました。
やっぱり場違いなところに来てしまったと感じながらも
しっかり弾こうと思いました。

そして私の順番がやってきました。
すぐ横に憧れのS先生が・・・
緊張しながらも自由に弾くことができました。
音程、4の指の弱さ、アーティキュレーション、音楽の考え方等、たくさんのことを学びました。

そして打ち上げの席で・・・
何とS先生の隣の席に!!
様々なお話を聞かせていただきました。

そしてそこである発表が・・・
来年、またマスタークラスを開かれるそうなんです。
課題曲はバッハの無伴奏チェロ組曲第3番
あと1年・・・
今から始めれば今回以上の演奏ができるはず。
思い切ってS先生に聞いてみた。
「1年間しっかり勉強してきますので、また来てもいいですか?」

「もちろん!!」

次の目標が明確になった瞬間でした。