熱い…
この記事を書こうとしている今でも興奮が冷めやらぬ…
ロックだぜぇ…
Hiromi
THE TRIO PROJECT FEATURING
Anthony Jackson
&
Simon Phillips
※ネタバレ記事です!セトリとか出してます!ご注意ください!
12/6(土)、東京は国際フォーラムまで、
ひろみちゃんのJAPAN TOUR に参戦してまいりました。
TVでも、雑誌でも、ネットでも、
どこを見てもジャズピアニストとして紹介されているひろみちゃんですが、
彼女が現在(いま)でも探し求めている音楽の宝物は
そんな限られた枠の中にあるもんじゃあござぁません。きっと…
ロック、ファンク、ジャズ、リズム&ブルース、そしてクラシックと彼女のバックグラウンドは広く、
捉え方は人それぞれあるとは思いますが、
最近の彼女の演奏から、個人的に表現させて頂くなら…
スリーピーススタイルのプログレロックバンド…ってとこですかねっ
そう…
このバンドってとこが重要なんです。
ドラムスのサイモン・フィリップスに、
コントラバス・ギター(6弦ベース)のアンソニー・ジャクソン
今さらこの2人の偉大な経歴を僕なんかがタラタラと述べるつもりはありません。
今回ご一緒した、ご年配の知人は
16ビート満載、ツーバスで2人分くらいの手数を叩き出すサイモンを見て、
『自己主張し過ぎ、ひろみちゃんのピアノをもっと聴きたい』
と仰ってましたが、いやいや…
この、皆対等…ってスタンスが彼女の音楽スタイルなのでしょう。
確かに、50~60年代のピアノトリオジャズとは完全に一線を画してますな。
彼女自身、影響を受けたピアニストとして、
オスカー・ピーターソンやエロール・ガーナーなど、
随分トラッドでレガシィなお名前を挙げているのをどこかのインタビューで耳にしたことがありますが、
僕が思うに、一番近いと感じたのは、やはりというか…
アコースティックバンドのチック・コリアですかねぇ…
でもね、それとも違うんですよ。
という訳で、以下が本日のセットリストです。
掲載しておいてなんですが、こんなセットリストに意味はありません。
彼女がMCでも語っていたように、このバンドは毎回違う演奏をするんです。
その場、その時のひらめきとインプロビゼーションこそ彼女の全て。
のっけから、彼女の言う音楽の宝物を探す旅路へと吸い込まれるようにイザナワレます。
そして…
時空を超え、あたかも無重力状態にいるかのごとく、ハイになってる自分がそこにいる…
いやね…
彼女のMCを聴いたことがある方はご存知でしょうが、
か細い声で、「大丈夫?」って声をかけたくなるくらい、頼りなげな感じなんですよ~
唯一声を張ってるメンバー紹介の時でも、
同じバークリーの先輩、小曽根さんなんかと比べると英語の発音も怪しくて(失礼)よう聞き取れん…
(そこは関係ないか…)
ところがいざピアノに向かうと、
鬼のような形相で(度々失礼)、時には立ち上がったり、
ヨースケもビックリの拳打ちや肘打ち…
バラードではゾクッとするような表情を見せてくれたりなど…
まさにパッションのかたまり…
↑間違い↑
演奏だけでなく、楽曲としての完成度もアメイズィン
このセトリの中でも何曲か、
「宇宙の騎士」や「Hydra」あたりのTOTOっぽい音(おと)がイントロから練り込まれていたり(私見)、
僕にとって、妙に懐かしい気持ちにもさせてくれました。
圧巻は、9曲目、ひろみちゃんの独奏による涙チョチョ切れモンのしっとりとした美しいバラード、
Firefly (蛍)
からの~
スリリング極まりない、ツアー(アルバム)タイトル曲、
Alive (生きるっ!)
今回のライブでのまさにクライマックスともいえるくだり…
彼女にとっての音楽とは…
一瞬にして儚く、強烈な光を放ったかと思えば、
あっという間に空(くう)に消え、二度と同じものは生まれない…
特に、Alive でのひろみちゃんとサイモンのやりとりは、
命を削るようなデッドヒートを繰り返すカーチェイスのよう…
でもけしてどちらかが前に出ることはなく、
絶妙なバランスが寸分違わぬタイミングで保たれる…
百文は一聴にしかず…ってことで…本日のオープニング曲です。
いや~、終演後は立ち上がっちゃいましたねぇ~
腰痛持ちなんで座れるコンサートではめったに立たないんですが…
同じ日本人として誇りに思います。ホント。
ジャパンツアーでは、「毎日食べたいモノが食べられるコトが最高の幸せ」
と、MCで語っていた彼女…
年の瀬には豊洲にて、オシャレキシとしてのライブでまた会えるんで、
餅でも差し入れしようかしら…
それでは皆さま、
少し早いですが…
Wish you have a Merry Christmas and a Happy New Year