第13回 東京JAZZ 9/7(日) the HALL 昼の部 ~THIS IS JAZZ~ | 銀次郎のギンギンぶろぐ

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千葉周辺の"ドッグカフェ探訪記"みたいなブログめざしてます。
…といいながら、
自分の好きな音楽とクルマのことばかり書いてる気がします…(^^ゞ

本題に入る前に…

ちょうどその本題の一週間前にあたる 8/30(土)、
東京は代々木体育館まで、

J-WAVE LIVE 2000+14

の方にも行って参りましたので、
その模様をちょっとだけ…ホントにチョコっとだけチロルチョコ
お付き合いくださいませ…

(いつもいつも長い記事になっちゃってゴメンナサイ…)

いやねぇ…ドンピシャのタイミングであんなニュースが流れたもんやから、
現地に着いてクルマを降りた瞬間、
全身に虫よけスプレーを噴射しまくりましたよ。。。蚊取り線香

ま、今んとこワタクシの体には何の異変も起きておりませぬが…ふ
皆さまも蚊には充分お気をつけくださいませ…アースジェット



8/30(土)、第1日目のアーティストは出演順に以下のとおり…

高橋 優
秦 基博
平井 堅
斉藤和義(ゲスト:奥田 民生)
スガシカオ

この日はねぇ…
誤解を恐れず言わせてもらえば…
今日に限ってはシカオちゃんのライブビックリマーク
彼以外はみんなゲスト!!爆

※実際、タミオも出演後の大型ビジョンに映し出されるRADIOブースで冗談交じりに言うてはりました。

とかナントカ言って、初見の高橋優さん以外は皆、
単独ライブに何度もアシを運んでる人たちばかりなのに、
たった一人のレポートで終わらせてしまおうという…ちゃこ 得意げ

<メモ>
せっちゃん、出演時には、
「どうもスガシカオです…あっサングラス忘れちゃった…」
ってネタを数回やってました…
ついでにゲストで登場した民生まで付き合って同じネタを…
サングラスはしてたけど…(笑)
で、本日トリのシカオちゃんはといえば、
「どうも~斉藤和義で~す♪」
てな自己紹介でしっかりフォローするという一幕も…



ちょうど2000年に始まったこの J-WAVE LIVE
シカオちゃんは今年で15年連続15回目ビックリマーク皆勤でのご出演だそうです。
(平井 堅ちゃんも同じく)

レコード会社も、事務所も、マネージャーも…
無い無い尽くしだった2012年の大変だった時期…
色んなオトナの事情があった(らしい)なかでも彼の出演を決めてくれたこの J-WAVE LIVE

リスナーやファン、スタッフへの特別な想いを随所で切々と語ってくれました。

デビュー当初の頃のドSっぷりはなりをひそめ、
とにかく嬉しくて仕方がないというか…
ウザいくらい(笑)異常にテンションの高いシカオちゃん

ライブでは絶対盛り上がるコトうけあいな「俺たちファンクファイヤー」
お客に向かって、ちょうどピッタリ30回ジャンプしろって言わはりました。
「俺の指示通りにみんなが動くのがたまんないよなぁ~」
…だそうです。

やっぱ、ど、え、すっラブラブ

デスメタルチックなギターアレンジと重々しい歌声で決めてくれた
「Real Face」や、
皆勤賞同志の盟友、堅ちゃんとのデュエットで、感涙モノのハーモニーを聴かせてくれた
「夜空ノムコウ」とか…

夏フェスならではのステキなプログラムを堪能させて頂きました。

未来へのステップとばかり、思いきりブチ破っていったはいいが、
ある意味、リアルな現実を手に入れてしまったシカオちゃん…
いっとき、ホントに苦しかったんだと思います。
「しっかし、俺…生き残ったよね~」
なんて、堅ちゃんに向かってしみじみ言うてましたが、

まだまだ予断は禁物ですぞ…だってアナタ…

ギリギリでいつも生きていたいから…




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さて、お待たせしました。。。

9/7(日)は、東京国際フォーラムまで、
13th TOKYO JAZZ FESTIVAL 
最終日、昼の部のみ、行って参りました。

一番のお目当ては、JAZZというジャンルだけでくくれば、
作編曲家として最もご尊敬申し上げてます、生きる伝説、ベニー・ゴルソンです。

とにかく、彼の作る曲が好きで好きで、
自分のメールアドレスなんかにも彼のある有名な曲タイトルをもじって付けてるくらいで…

(ま、どうでもええ話か…このひと言だけで迷惑メールがきたりして…(笑)

で、この 東京JAZZ
2012年には、なんと、かのシカオちゃんも出演しているという…

あっ…いやいや…

無理やりひとつの記事に詰め込んだ、
一見、なんの繋がりもなさそうなこの2つの音楽祭レポート、
さも狙っていたかのように話を持っていこうとするこの図々しさ…



ダメよ~、ダメ、ダメ


はいっビックリマーク…え~、では本題に戻りまして、と。

9/7(日)のプログラムはこんな感じ…

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かなり早めに着いたので、地上広場をウロウロしておりましたら、
the PLAZA では、以前、過去記事
LIVE IN TOKYO ~CROSSOVER NIGHT~
にてお見かけした、スーパー女子高生ドラマー、川口千里ちゃんのステージ、
ANIME MEETS JAZZ featuring Senri Kawaguchi
が始まったばかりでした。

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CROSSOVER NIGHT では、借りてきたネコみたいにおとなしかった彼女ですが、
この日は、小雨の降りしきるなか、傘もささずに足を運んでくれた大勢の観客に対して気遣うような…
彼女のやさしさが滲み出た、なんとも癒しの効いたMCを披露してくれ…

「やさしさに包まれたなら」を軽快なスティックさばきで演奏する彼女を見ていると、
フシギと僕までやさしさに包まれたような心地になり、すっかり彼女のトリコになってしまいましたラブラブ

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千里ちゃん、14才ビックリマークの時の演奏を貼っておきます。
(今回の内容とは関係ないですが…汗
カシオペア好きの人なら、このベースとキーボード、
どなたかすぐにお分かり頂けると思います。



ゴルソン師匠のステージまであまり時間がありません。
もう少し聴いていたかったところですが、ホールの中へ…

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The Quartet Legend featuring
KENNY BARRON
RON CARTER
BENNY GOLSON
LENNY WHITE

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最終日、昼の部のこのホールでのステージは、
THIS IS JAZZ
という、少し耳がむずがゆくなるコピーはてなマークが付けられてるんですが、
序盤、
彼らの演奏を聴いていて、連想されるコトバは…
堅実安定癒し

スリリング、とか、意外性高揚感って類いのコトバはどうしても頭に浮かんでこない…

グループの音全体を引っ張ってるのは、もう間違いなくロン・カーターで、
やっぱ、この人メチャクチャうまいな…と唸らせるモノはあったんですが、
なにより、ゴルソン師匠の元気がない…

途中、曲の合い間に、床に落ちてしまった譜面を一生懸命腰を曲げて拾うゴルソン師匠…
会場では小笑いが起きてましたが、僕はなんだか物悲しくなってしまいました。。。

別にエエやんビックリマークそんなモンなくても吹けるやろっ!?
みたいな…(← 何様はてなマーク

思えば、ベニー・ゴルソンの作った珠玉の名曲たちは、
他人名義のリーダー作での演奏の方が有名(定番)になっていることが多い…
そう…ゴルソン師匠はサポート役に回ってこそ、その存在が際立つ…
このステージもあと一人か二人、フロントマンがいたらもっと違うものに…

なんて、自分で自分をナットクさせようとしていた矢先…
4曲目、「You Are My Sunshine」
1曲丸ごと、ジャズベの神様、ロン・カーターによる独奏でした。
なんという表現力ビックリマーク
荘厳でいてなおかつ慈愛に満ちた独特の音楽世界。
ウッドベース1本でこれだけ広がりのある世界を表現できるなんて…

観客のボルテージは一気にヒートアップしアップ
それに焚き付けられたかのように、他の3人の演奏も少しずつ息を吹き返してきましたメラメラ

ラスト曲の演奏前、ゴルソン師匠が観客に向け、おどけたような感じで敬礼のポーズをとる…敬礼
もうこれだけで、ああ「ブルースマーチ」を演るのね…
と分かってしまう僕はやはりケッコーなゴルソンマニアなのかも…

アンコール曲は大好きな「ウィスパー・ノット」
浪漫と哀愁に満ちたテーマ(メロディ)が心の琴線をくすぐりまくります。
この曲をナマで聴けただけで充分幸せかな…


+ Freddie Hubbard (flh) / Ron Carter (b) / Mulgrew Miller (p) / Marvin Smitty Smith (ds)

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Makoto Ozone
featuring No Name Horses
VS
Christian McBride Big Band

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ぢつは、ワタクシ…
ビッグバンドジャズってのをほとんど聴かないんです。

もちろん、エリントン、ミラー、グッドマンあたりは一通り聴いて参りましたが、
どちらかというと苦手な部類…

でもね…
このステージは本日いちばんのアタリでした当たり

始まるや否や…
JBこと、ジェームス・ブラウンのお抱えMCとして有名だったダニー・レイが登場。
軽快なトークで本日のプログラムを紹介、観客の目と耳をステージに貼り付けにします。

先鋒はクリスチャン・マクブライド BB
途中、女性ボーカルのメリッサ・ウォーカーを迎え、
オリジナル曲をメインに歌モノもあり、と3曲を披露。

(曲分からなくてゴメンナサイ…SHAKE&BREAK とか、IN A HURRY とか言ってた気が…)

後攻の NO NAME HORSES に比べ、パワーがもう圧倒的に違います。
やっぱ、外人サンの肺活量って凄いんだな、と

で、我らが日本代表、小曽根さんチーム
曲は「ラプソディインブルー」
長いんで1曲だけ…(笑)

パワフルな金管楽器ばかり聴かされた後なんで、
クラリネットやフルートの音がとても心地いい…ニコニコ

小曽根さんのクラシカルなピアノソロをふんだんに取り入れた「ラプソディインブルー」
聞き飽きてる曲のハズなのに、一段と高貴な香りが漂います。。。

パワーで押しまくる先攻に対し、アレンジ面で迎え打つところがいかにも小曽根さんらしい…
対バン形式なんだからやっぱ勝負する姿勢は見せないとね…(← 何様はてなマーク

演奏の後、
平和への祈りを込めた小曽根さんの英語、日本語を交えてのスピーチ…
音楽というコトバで国境を越えて分かりあえる可能性…
国際間のコミュニケーションの重要性について、かなり熱く語りはるなぁ…と思ってたら、
そのまま流れるように、観客席にいらっしゃった、キャロライン・ケネディ 駐日大使をご紹介…

いやぁ…ケッコー近くにいらしてたんでビックリしましたよ…

そして嬉しいサプライズ…

なんと、小曽根さんがこの日、このステージのためだけに、曲を書き下ろしてくれたんです。
それもたった3時間前に書き上がったばかりで、ぎりぎりプリントアウトまで間に合ったとか…

一期一会…もう二度と他で演奏されることも、アルバムに収録されることもない、と。
そう、彼は言い切ってくれました。
(後日、この東京JAZZの模様はBSで放送されるらしいが…)

曲名は、本日のこの対バン形式よろしく、
「Bouncing in Two Different Shoes」
ご自身の曲、「Bouncing in My New Shoes」をもじったものと思われますが、
なかなかシャレがきいててよろしい…(← 何様はてなマーク

いかにも対バンっぽく、
ホーン、ベース、ドラム、そしてピアノと、
各パート間同士をひとりひとりアドリブでバトらせるという徹底ぶり…

もう会場のボルテージは最高潮ビックリマーク
本日一番のスタンディングオベーションが湧きあがったことは言うまでもありませんパチパチ

そして観客の興奮覚めやらぬまま、本日(昼の部)の最終ステージへ…

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Herbie Hancock
and his band featuring
Vinnie Colaiuta
James Genus
Lionel Loueke



さて…
いよいよボスキャラのお出ましです。

ご登場するや否や、
「先ほどの2つのビッグバンドのステージはアメイズィンビックリマーク
と大絶賛…
(ジャズ史を共に作ってきた盟友たちは褒めないのね…)

ところで…
僕がハービー・ハンコックを知ったのは、多くの人のご多分に漏れず、
ロン・カーターらとともに在籍していた、マイルスの第2期黄金クインテットでの演奏から…

その後、マイルス門下の優等生らしく、
師匠と同様、電気音楽に傾倒していってからの彼はほっとんど聴いてない…

昔、どこかのライブで、
「もう、アコースティックピアノは弾けないんだろ!?
と、観客にヤジられ、
急遽、アコースティックピアノを用意し、弾いてみせた。
というエピソードを耳にしたことがありますが、
今日の僕の興味も、
アコースティックピアノを弾いてくれるかどうか、だけでした。

ステージには既に、で~んとグランドピアノが用意されていて、
確かにチョロっとは弾いてくれたんです。

でもね…演奏内容は、まあ…ほぼ予想どおりかな…

とはいいつつ、
今までCDでしか聴いたことのない
「ウォーターメロンマン」「カンタループアイランド」

やっぱ、ナマで聴くとスゴイビックリマークです。
で、とにかく、ヴィニー・カリウタのドラミングがアメイズィンビックリマーク
変則的なリズムを次々と繰り出し、このハンコックの奇妙奇天烈な音楽世界の
屋台骨になっていることは間違いありません。

で、アンコールの「ROCK IT」

この曲もナマでは初めて聴きましたが、
ライブ向きですよねぇ…メロディもキャッチーだし…
なにより、ハンコックさんのテンションが一番高かったです…クラッカー
(打ち込みリズムを多用してるんでカリウタさんがヒマそうでしたが…)




ワタクシゴト、千葉に越してきて20年以上経ちますが、
この東京JAZZに遊びにきたのは初めてなんです。

ホールでの高名なミュージシャンの演奏だけでなく、
地上広場で無料で楽しめる、ジャンルを越えた様々なアーティストの競演…
楽器の試奏、ワークショップ、各国料理のフードワゴンなどのイベントの数々…

いやぁ…楽しさ満載ですねぇ…ラブラブ

来年はもっと、みっちり計画たててこよ…

最後に…本日のライブでは演奏されなかった、ゴルソン師匠の名曲集から…

リー・モーガンの Blue Note での代表作、「Vol.3」より…
「I Remember Clifford」を…
(ベタな選曲でゴメンナサイ…だって好きなんだもん…)



いやはや…
随分と長い記事にお付き合いいただき、

本当にありがとうございます!!

BSプレミアムでの放送予定も貼っておきますね…

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