6月14日(日)【0:15】

 

 ◇ Blue

 

僕の部屋に入ったメンバーは、

飲むどころか各々寝る場所の

確保に入った。

 

ジョングクとホソギヒョンは

真っ先にベッドへ向かった。

 

ジニヒョンは、

床にクッションを落として

すでに寝落ちしていた。

 

ソファでは、

ユンギヒョンとナムジュニヒョンが

何かを話していたが、

2人とも噛み合っていない。

 

そんな中、ジミンが

ニコニコしながら僕を見ていた。

 

「よかったなぁ。」

 

「何が?」

 

「いや、ヌナと仲直りできて。

・・それに・・。」

 

彼の口は、

何かを言いたそうにしたが、

 

慌てて手で塞ぎ首を振った。

 

あざとく上目遣いで僕を見てきたが

反応するのも面倒くさかったので

そのまま寝る事にした。

 

 

 

 

 

 

・・・眠れない。

 

 

 

疲れてるし、お酒も入っているのに

眠れなかった。

 

目を閉じれば、

彼女とジニヒョンの姿が浮かんできて、

 

ため息と一緒に

身体を起こして周りを見渡す。

 

その時、

ナムジュニヒョンが

唸りながら体の向きを変えた。

 

 

・・・。

 

僕は彼女の家へ行く理由を思いついた。

 

スマホを見る。

 

0:45

 

迷ったけど、そのわりには

僕の足はすぐに玄関に向かっていた。

 

 

 

 

 

 

インターホンを押す。

 

ガチャと扉が開いた。

 

早口でここに来た理由を伝える。

 

すぐに目を合わせられなかった。

 

なんの返事もない彼女に

ゆっくり視線を上げると・・

 

言葉が詰まった。

 

 

 

 

彼女の目は潤み、

真っ赤になっていた。

 

   

 

「・・ヌナ、泣いてたの?」