連続ツイート2512回をお届けします。文章はその場で即興で書いています。本日は、感想です。


昨日、英国内で携帯電話の5Gの電波が飛んでいるところでコロナウイルスの感染が拡大していて、ウイルスが電波で飛ぶとか、免疫系の作用が落ちるとか、そういうフェイクニュースが一部で流れているというニュースがあったので、ばからしい、そんなわけないだろう、と思ってコメントした。


そうしたら、案外信じている方々がいらして、ぼくのTL上でいろいろ議論が始まったのでびっくりした。科学的リテラシーというか、常識というものについて改めて考えさせられた。世界のなりたちについての基本的な理解が得られていないと、フェイクニュースにだまされてしまう。


アクティヴラーニングなどの文脈で注目される「Concept inventory」というテストは、ある概念を生徒が理解しているかどうかを試験する。例えば投げ上げたボールが落ちる絵を見せて、重力はこの間どうなっているかと問うと、案外頂点に達した時に最小になる、などと答える人が多い。当然間違っている。


日本に限ったことではないかもしれないけれども、教育の目的の一つは、あるストーリーがあり得るかどうかを判断できるコモンセンスを身につけることかと思う。どんな荒唐無稽な話でも、エビデンスであるかないかというと悪魔の証明になってしまう。その前に、そんなことがあるかないか判断できること。


以前、水に「愛している」とか言うときれいな結晶ができるとかいう本があったけれども、そんなことがこの世でありうるかどうか、悪魔の証明のエビデンスがなくてもわかるのが科学的リテラシー、コモンセンスというもので、もちろんそんなことはない。判断力が身につくような教育が広がることを望む。


以上、連続ツイート2512回「悪魔の証明を待たなくても判断できるようなリテラシーを身につけよう」をテーマに5つのツイートをお届けしました。

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