1239回


ゆきさん


大丈夫ファンです。そして質問!
中学生、高校生、男児の母。
なるべく、口を挟まずに、失敗しながら学んでいけばよいと見守りたい。

しかし、このコロナ休校中、中学生男子のオンラインゲームへのハマりに、正直腹が立っています。
以前、茂木先生はYouTubeで、親がゲームの時間を規制したり→バカげていると。昭和世代が古くて分かっていないと。茂木先生のこの発言の意図をもう少し知りたい。

ゲームの時間が長いと、会話の言葉も略語になっていっている様子を感じます。脳のどこかが壊れていくような不安があります。


ご回答


どんなことでも、熱中することは深堀りするという意味で良いことですが、一方、バランスを崩すことのリスクもあります。


オンラインゲームだけを100%やる人生はやはりちょっとという気がしますよね(笑)。

英語も、数学もほんとうはやった方がいい。


オンラインゲームにはまっているその男子さんのバランスを回復するには、2つの方法があります。


一つは、オンラインゲームをやる時間を減らして、その分読書や勉強などの活動を増やすことです。(これがゆきさんが望まれていることと推定します)


もうひとつは、オンラインゲームという「井戸」を掘って、そこから世界に通じる道です。


そのオンラインゲームを開発している会社は、どこでしょう?


それは世界のどこにあるのでしょう?


その開発者たちは、学校ではどんな勉強をしてきたのでしょう?


開発に用いている言語は、どのようなものでしょう?


そのオンラインゲームのデータや処理を行うサーバーは、物理的にはどこにあるのでしょう?


そのオンラインゲームの面白さは、どこにあるのでしょう?


ソーシャルな側面は、どのように定式化できるでしょう?


ゲーム理論的には、どのように解析できるでしょう?


そのゲームの報酬構造は、どんなものでしょう?


もし課金があるとするなれば、そのスキームはどのようなものでしょう?


他のゲームと比べて、そのゲームはどんなところに特徴があるのでしょう?


もし自分でゲームを設計するとしたら、どんなゲームにしますか?


こんな会話をその男の子さんとして、世界を広げていく方法もあります。


そして、どちらかというと、その方がおすすめです(笑)。


そこから、自然に、読書や勉強にもつながっていくからです。



nounandemo
 
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