中心を外さずに。 第33回

 政権交代は、「呼吸」のようなものだと思う。
 ある程度の時間で政権交代をしないと、その国の政治は腐る。

 一人の政治家が、与党と野党の両方の立場を経験することが必要なのである。

 与党になれば、政策を進める上で現実的な選択をしなければならない。
 野党は、岡目八目で、与党の政策の欠点がよく見える。

 一人の政治家、一つの政党が、与党と野党の立場を脈打つように経験することで、その国の政治は成熟していく。

 アメリカの大統領は、一部の例外をのぞいてほぼ8年ごとに共和党と民主党が交代しているが、呼吸がうまく行っている例だと思う。

 だから、私の政治的な姿勢の基本は、特定の政党を支持するということよりも、政権交代の可能性を最大化するような状況を望む、ということに尽きる。

 民主主義における政権交代という呼吸を大切にするのが良い。


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